【感想】『マリスアングル』誉田哲也|傷ついた心は癒えるか?

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マリスアングル|誉田哲也

ケイチャン

ケイチャン

【2024年2冊目】

今回ご紹介する一冊は、

誉田哲也 著

『マリスアングル』です。

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【感想】「傷ついた心は癒えるか?」

警察小説

本当の加害者は誰なんだ?
監禁殺人事件を追う
警視庁の死神こと
姫川玲子の活躍を描く物語です

現代の特権階級、それが新聞社だ!

姫川玲子シリーズ10巻め

頭部を執拗に撲殺された
腐乱死体が発見される
そして発見された
空き家が、おかしいんだ

防音工事を施され
明らかに誰かが
監禁された痕跡がある
一体ここで、なにがあったのか

調査を進めるうちに
浮かび上がってくるのが
ある新聞社が行った
従軍慰安婦問題キャンペーンでした

従軍慰安婦は
新聞社の捏造記事だった!?

それならば
この記事によって
人生を歪まされ者たちの怒りは
どこに向かえばいいのか・・

「傷ついた心は癒えるか?」

絡められた社会問題の
筋立ても興味深い

従軍慰安婦捏造問題

日刊新聞紙法は初耳でした
株式の譲渡制限が社主の
親族に限られているなんて
おかしなことですよねッ

新聞は消費税の軽減税率が
適用されていたりと
おかしいことばかり

しかし本シリーズの
魅力は何と言っても
姫川玲子でしょう!
え、彼氏ができたの?

被害者よりも
加害者にシンパシーを感じ
犯人目線で捜査をする、姫川玲子
今作でも犯罪者的思考で活躍します

しかしこれを危ういと感じ
彼女を守ろうとする仲間たちがいる
彼らが用意したカードが
ベテラン女性刑事、魚住さんでした

常に被害者に寄り添い
慈愛の心を忘れない
魚住の捜査態度を見るうちに
傷ついたままの姫川の心も
慰められてゆくのでした

傷ついた心は癒えるのか?
というのは
もうひとつのテーマ
のように感じました

シリーズ初期の作品は
残酷な描写が刺激的でしたが
本作は登場人物たちの
人間性を掘り下げていくような
読み応えがあります

シニカルかつコミカルな
文章で綴られる
姫川玲子シリーズ
まだまだ彼女のファンが
増えることでしょう

作品紹介(出版社より)

塞がれた窓、防音壁、追加錠…監禁目的の改装が施された民家で男性死体が発見された。警視庁捜査一課殺人班十一係主任、姫川玲子が特捜に入るも、現場は証拠が隠滅されていて糸口はない。犯人は何の目的で死体を放置したのか?玲子の天性の勘と閃き、そして久江の心に寄り添う聞き込みで捜査が進展すると、思いもよらない人物が浮かび上がってきて――

作品データ

タイトル:『マリスアングル』
著者:誉田哲也
出版社:光文社
発売日:2023/10/25

作家紹介

誉田哲也(ほんだ・てつや)

1969年東京生まれ。
2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー。
2003年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。
警察小説として『ストロベリーナイト』をはじめとする〈姫川玲子シリーズ〉、〈ジウ・サーガ〉、青春小説として『武士道シックスティーン』をはじめとする〈武士道シリーズ〉など、幅広いジャンルで話題作を発表し続けている。他の著書に『あなたが愛した記憶』『背中の蜘蛛』『もう、聞こえない』など多数。

誉田哲也の作品紹介

『妖の華』(2003/1)
『アクセス』(2004/1/16)
『吉原暗黒譚』(2004/4)
『春を嫌いになった理由』(2005/1/1)
『疾風ガール』(2005/9/29)
『新装版-ジウI-警視庁特殊犯捜査係』(2005/12)
『ストロベリーナイト』(2006/2/22)
『新装版-ジウII-警視庁特殊急襲部隊』(2006/3)
『新装版-ジウIII-新世界秩序』(2006/8)
『月光』(2006/11/1)
『ソウルケイジ』(2007/3/20)
『武士道シックスティーン』(2007/7/26)
『国境事変』(2007/11/1)
『シンメトリー』(2008/2/21)
『武士道セブンティーン』(2008/7/14)
『ヒトリシズカ』(2008/10/1)
『ガール・ミーツ・ガール』(2009/4)
『武士道エイティーン』(2009/7)
『ハング』(2009/9)
『インビジブルレイン』(2009/11/19)
『主よ、永遠の休息を』(2010/3/20)
『歌舞伎町セブン』(2010/11/1)
『感染遊戯』(2011/3/19)
『レイジ』(2011/7/13)
『ドルチェ』(2011/10)
『あなたの本』(2012/2)
『あなたが愛した記憶』(2012/6/5)
『幸せの条件』(2012/8)
『ブルーマーダー』(2012/11/1)
『ドンナ ビアンカ』(2013/2/1)
『増山超能力師事務所』(2013/7/16)
『Qrosの女』(2013/12/12)
『ケモノの城』(2014/4/18)
『黒い羽』(2014/8/7)
『歌舞伎町ダムド』(2014/9/24)
『インデックス』(2014/11/14)
『武士道ジェネレーション』(2015/7)
『プラージュ』(2015/9/17)
『硝子の太陽N – ノワール』(2016/5/11)
『硝子の太陽R-ルージュ』(2016/5/11)
『増山超能力師大戦争』(2017/6/16)
『ノーマンズランド』(2017/11)
『あの夏、二人のルカ』(2018/4/27)
『ボーダレス』(2018/8)
『歌舞伎町ゲノム』(2019/1/18)
『背中の蜘蛛』(2019/10/16)
『妖の掟』(2020/5/14)
『もう、聞こえない』(2020/8/26)
『オムニバス』(2021/2/23)
フェイクフィクション』(2021/11/5)
アクトレス』(2022/1/18)
妖の絆』(2022/12/13)
『ジウX』2023/06/21
マリスアングル』2023/10/25

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