【感想】『ゴッホの犬と耳とひまわり』長野まゆみ|青い鳥はいつだって家の中にいます

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ゴッホの犬と耳とひまわり|長野まゆみ

ケイチャン

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【2023年3冊目】

今回ご紹介する一冊は、

長野まゆみ

『ゴッホの犬と耳とひまわり』です。

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【感想】「青い鳥はいつだって家の中にいます」

古いフランスの家計簿に記されたメモ書きは
あの巨匠の直筆なのか?
魅惑的な芸術の迷宮を彷徨う
ヒストリーミステリーです

デビュー作『少年アリス』から
ずっと追っている推し作家の長野まゆみ
彼女の作品の魅力はひとことで言って
耽美、なのです

本作は内容紹介がとても難しい
ゴッホの真贋からスタートするのですが
話は大正時代のフランスから
日本そして上海と飛びます

さらに話はいつの間にか
主人公の家族の歴史へと絡まってきます
いったい話はどこへ着地するのか?
しかし着地点などどこでもいいのかも
しれません

肝心なのは面白いか面白くないか!
そして間違いなく面白いのが
洒脱な登場人物たちの
ウィットに富んだ素敵な会話シーンです

「青い鳥はいつだって家の中にいます」

グルグルと迷宮にはまり込むような
ストーリー展開も楽しいうえに
登場人物たちが語る
膨大なうんちくも実に楽しい

とくにカビの話に興味をそそられました

よく話す登場人物たちは
実に生き生きとしていて
複雑な家族関係が
蠱惑的です

大きく回り道をして
たどり着いた大団円は
緻密に張り巡らされた
菌糸を見たような印象でした

ゆっくりと味わっていただきたい
そんな物語です

作品紹介(出版社より)

古いフランス製の家計簿に書きこまれた膨大な文書を翻訳してほしい、と文化人類学者河島からの依頼。最後にVincent van Goghと署名があって、ゴッホ直筆かもしれない。しかも署名付き家計簿は二冊存在するという。贋作ならば、なぜ複数必要だったのか。ぼくは翻訳を進めるいっぽう、家計簿の来歴を追った。だが、謎は深まるばかりだった。

作品データ

タイトル:『ゴッホの犬と耳とひまわり』
著者:長野まゆみ
出版社:講談社
発売日:2022/11/24

作家紹介

長野まゆみ(ながの・まゆみ)

東京都生まれ。1988年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。
2015年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。
『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。

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長野まゆみの作品紹介

『新世界』シリーズ
「左近の桜」シリーズ
『少年アリス』(1989/01/01)
『野ばら』(1989/7/1)
『天体議会』(1991/4/1)
『野川』(2010/7/14)
『超少年』(2010/8/3)
『デカルコマニア』(2011/5/30)
『兄と弟、あるいは書物と燃える石』(2015/6/20)
『冥途あり』(2015/7/9)
『フランダースの帽子』(2016/2/19)
『テレヴィジョン・シティ』(2016/4/6)
『チマチマ記』(2017/3/15)
『銀河の通信所』(2017/8/1)
『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』(2018/12/14)
『45°ここだけの話』(2019/8/9)


ゴッホの犬と耳とひまわり』(2022/11/24)
・・・など多数

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