【感想】『いい子のあくび』高瀬隼子|ちょっと痛いけど、気分は悪くない

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ケイチャン

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【2023年110冊目】
今回ご紹介する一冊は、
高瀬隼子 著
『いい子のあくび』です。

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【感想】「ちょっと痛いけど、気分は悪くない」

現代文学

にっこり笑いながら
死ねって思うわたしは
ホントに、いい子・・
気疲れが破滅願望になる
割に合わない女性の物語です

あなたは気が利くほう?

僕はオフィスの落ちてるゴミも拾うし
ささっと上司のお手伝いも出来るので
気が利くヤツじゃん?
と思ってますが・・
自分でそう思う人ほど
気が利かないらしいので
きっと物凄い
無神経なヤツなのでしょう!笑

無神経な人が嫌いです

営業職3年めの直子さん
自他とも認める
気が利く女性です
上司にも恋人の親にも
好かれています
そりゃたくさん猫かぶってるんだもの
当然よね

そんな直子さんが嫌うのが
気づきのない、無神経な人
スマホを見ながら歩いて
ぶつかって来る人が嫌い

なぜ私ばかりが
避けなくてはいけないのか?
割に合わないよ・・
だから直子さんは
避けることを止めてみました

わたしと同じだけ、痛い目に合えばいい

しかし、いざ衝突してみれば
これが思った以上の騒動となり
結果、直子さんの生活は
その装いを変えることとなる
いい子をちょっと止めてみた
直子さんはどうなるのか?

「ちょっと痛いけど、気分は悪くない」

芥川賞作品の
おいしいごはんが食べれますように
にも登場した
嫌らしい心理の女性

表面上の
見た目や
言動からでは
女性の心の内を
測れないなあと感じます

無神経な人が嫌い
でも
気を使っている自分が
ホントはいちばん大嫌い

手帳に書くのは
その日起こった嫌な出来事
書き記し記憶に残すべきは
良い出来事なのに
なんでマイナス面ばかり
書きつけるのか?

心の持ちようって
大切だなあと思います

僕の手帳には
良い出来事しか
書かない!
そう決心して
本を閉じました

まあ、そんなに頑張って
気の利く人間に
なる必要はないな笑

あなたの手帳には
今日のどんな出来事が
書き残してありますか?

作品紹介(出版社より)

芥川賞受賞第一作。
公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。

郷里の友人が結婚することになったので式に出て欲しいという。祝福したい気持ちは本当だけど、わたしは結婚式が嫌いだ。バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見て「物」みたいだと思ったから。「じんしんばいばい」と感じたから。友人には欠席の真意を伝えられずにいて……結婚の形式、幸せとは何かを問う(「末永い幸せ」)ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話。

作品データ

タイトル:『いい子のあくび』
著者:高瀬隼子
出版社:集英社
発売日:2023/7/5

作家紹介

高瀬 隼子(たかせ・じゅんこ)

1988年愛媛県生まれ。立命館大学部文学部卒業。
2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞し、デビュー。
著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』(ともに集英社)がある。

高瀬隼子の作品紹介

『犬のかたちをしているもの』2020/02/05
『水たまりで息をする』2021/07/13
おいしいごはんが食べられますように』2022/03/24
いい子のあくび』2023/7/5

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