ケイチャン
【2022年56冊目】
今回ご紹介する一冊は、
今村翔吾著
『幸村を討て』です。
もくじ
【感想】「一家存亡の大博打、賭けるのは我が命だ!」
戦国最強の勇名を現代まで轟かす、真田家
江戸幕府vs豊臣家の戦い、大坂の陣
その陰で行われていたのが
実は徳川家vs真田家の戦い
戦国時代の最終決戦は江戸城で行われたのだった!
忍耐の名将、徳川家康に2度も煮え湯を飲ませた真田家
そして3度めの大阪夏の陣
幸村率いる真田隊は怒涛の突撃を敢行
家康本陣に討ち入り、肉薄する
本陣を捨て、逃げる家康、追う幸村
あと1歩そこまで追い詰められた家康に投擲された
幸村の十文字槍は狙い誤らず、家康のすぐ横に刺さった
なに!わざと外したのか?どうしてなのだ幸村よ・・
命を救われたことを確信した徳川家康は
あの戦いが何であったのかを捜査するのです
ミステリー小説の要素がスパイスされ
ぐぐっと物語の味が深まります、これは面白い
ここから家康捜査官の取り調べが始まります
関係者の事情聴取から浮かび上がる、容疑者たち
恥を忍び生きることを選んだ
織田有楽斎
忍者マスターであった
南条元忠
死後の名声を望む
後藤又兵衛
天下人の野心を葬った
伊達政宗
初恋の約束を守る
毛利勝永
そしてたどり着いた答えが
幸村の兄、真田信之であった
もはや容疑は固まった!
観念し罪を認めろ、信之めッ
最終章の『真田の戦』で火花を散らす
家康と信之の智謀戦にハラハラドキドキ
ついに明かされる真田兄弟の戦略に
あなたもきっと驚くことでしょう!
作品紹介(出版社より)
昌幸、信之、幸村の真田父子と、徳川家康、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永らの思惑が交錯する大坂の陣――誰も知らない真田幸村の真の姿に最も旬な作家が迫る、ミステリアスな戦国万華鏡。
作品データ
タイトル:『幸村を討て』
著者:今村翔吾
出版社:中央公論新社
発売日:2022/3/22
作家紹介
今村 翔吾(いまむら・しょうご)
1984(昭和59)年、京都生れ。
2017(平成29)年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。同作で歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。
2018年「童神」(刊行時『童の神』と改題)で角川春樹小説賞を受賞。
2020年『八本目の槍』で吉川英治文学新人賞受賞。
2021年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで吉川英治文庫賞受賞。
2022年『塞王の楯』で直木賞受賞。
他の著書に「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』、『てらこや青義堂師匠、走る』などがある。
今村翔吾の作品
『火喰鳥 – 羽州ぼろ鳶組』(2017年3月)
『夜哭烏– 羽州ぼろ鳶組 2』(2017年7月)
『九紋龍– 羽州ぼろ鳶組 3』(2017年11月)
『鬼煙管– 羽州ぼろ鳶組 4』(2018年2月)
『菩薩花– 羽州ぼろ鳶組 5』(2018年5月)
『くらまし屋稼業』(2018年7月)
『夢胡蝶– 羽州ぼろ鳶組 6』(2018年8月)
『春はまだか– くらまし屋稼業』(2018年8月)
『童の神』(2018年9月)
『ひゃっか!– 全国高校生花いけバトル』(2018年10月)
『狐花火– 羽州ぼろ鳶組 7』(2018年11月)
『夏の戻り船– くらまし屋稼業』(2018年12月)
『てらこや青義堂師匠、走る』(2019年2月)
『玉麒麟– 羽州ぼろ鳶組 8』(2019年3月)
『秋暮の五人– くらまし屋稼業』(2019年4月)
『双風神– 羽州ぼろ鳶組 9』(2019年7月)
『八本目の槍』(2019年7月)
『冬晴れの花嫁– くらまし屋稼業』(2019年8月)
『黄金雛– 羽州ぼろ鳶組 零』(2019年11月)
『花唄の頃へ– くらまし屋稼業』(2020年2月)
『じんかん』(2020年5月)
『襲大鳳(上)– 羽州ぼろ鳶組』(2020年8月)
『襲大鳳(下)– 羽州ぼろ鳶組』(2020年10月)
『立つ鳥の舞– くらまし屋稼業』(2021年2月)
『塞王の楯』(2021年10月)
『イクサガミ 天』(2022年2月)
『恋大蛇– 羽州ぼろ鳶組 幕間』(2022年3月)
『幸村を討て』(2022年3月)
『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』(2022年5月)