『探偵小石は恋しない』森バジル あらすじと感想|もう1度、最初から読まなきゃ!


【2026年27冊目】
今回ご紹介する一冊は、
森バジル 著
『探偵小石は恋しない』 です。
ミステリーが好き、「どんでん返し」が好き
あらすじと感想
推理案件を待ち望んでいるんだけど、持ち込まれる仕事は不倫調査ばかり
そんな小石探偵事務所の日々を描く、ミステリ要素を全て詰め込んだ物語です
事件はもう始まっている・・
プロローグは高校時代の教室からスタート
女子生徒たちが和やかにおしゃべりしている内容は、親の不和や離婚のこと
・・彼女たちの心情は、いかに?
時は移って本編が始まります
賑やかに雑談しているのは、小石探偵事務所の面々たち
お仕事=不倫調査は飽きたなど、わちゃわちゃと楽し気ですが・・みんなのホントの気持ちは?
その時、新たな依頼者が現れます
女子高生が持ち込む浮気調査は、最後の藁なのか?
破局へのカウントダウンが始まるのでした・・
本書を読み終わった、みなさんは皆、思うことでしょう
もういっぺん初めから読んで答え合わせしなきゃ!と
各所に散らばれた謎には、それぞれヒントが配られている
その全てのミステリ要素を、ラストできっちりと回収するのだ
無駄はないが、遊びはいっぱい
主人公の小石ちゃんを筆頭に、個性的で愉快なキャラクターがわんさか登場します
助手の蓮杖(れんじょう)くんの少女マンガの話も面白く、小ネタ満載の会話パートも楽しい
3つの案件の謎に、びっくり仰天だ!
さて物語は、小石&蓮杖が、持ち込まれる3つの依頼を解決しながら進みます
…が、裏で別の思惑が進んでいる
それは、愛するが故の過ちでした
冒頭で小石が『恋愛なんておかしい』と力説するが、その言葉がブーメランのように
ラストシーンに飛んで返って彼女の胸に突き刺さります

でもその時、小石は笑顔だったと僕は思うんですよね

恋情をテーマにして、作り込まれた構成が素晴らしい
ミステリのお約束を忠実に守った大力作でした

もういっぺん、読み返したいな
作品紹介(出版社より)
小石探偵事務所の代表でミステリオタクの小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ている。だが実際は9割9分が不倫や浮気の調査依頼で、推理案件の依頼は一向にこない。小石がそれでも調査をこなすのは、実はある理由から色恋調査が「病的に得意」だから。相変わらず色恋案件ばかり、かと思いきや、相談員の蓮杖と小石が意外な真相を目の当たりにする裏で、思いもよらない事件が進行していて——。
作品データ
タイトル:『探偵小石は恋しない』
著者:森バジル
出版社:小学館
発売日:2025/9/18
作家紹介
森バジル(もり・ばじる)
1992年宮崎県生まれ。九州大学卒業。
2018年、第二三回スニーカー大賞《秋》の優秀賞を受賞。
2023年、『ノウイットオール あなただけが知っている』で第三〇回松本清張賞を受賞し、単行本デビュー
森バジルの作品紹介
『ノウイットオール あなただけが知っている』(2023/7/5)
『なんで死体がスタジオに!?』(2024/6/26)
『探偵小石は恋しない』(2025/9/18)



