ミステリー

【本の感想】『さよならジャバウォック』伊坂幸太郎|最も賢く愚かなものは、な~に?

伊坂幸太郎『さよならジャバウォック』|ケイチャンブックス
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2025年140冊目】

今回ご紹介する一冊は、

伊坂幸太郎 著

『さよならジャバウォック』です。

【感想】「最も賢く愚かなものは、な~に?」

ミステリー

夫を殺してしまった・・けど、
この違和感は、なに?
迷宮を疾走するようにさまよう
伊坂ワンダーランドミステリーです

違和感の正体は、なんだろう??

妻が夫を殺してしまうシーンから始まります
大混乱なのは殺した量子(りょうこ)さん
どうしよう、と茫然自失の彼女の前に現れるのが
大学時代の同期、桂凍朗(かつら こごろう)です

・・大丈夫です、僕に任せてください

ふと、目を覚ましたら
場面は同じ、しかし登場人物が交代している
未だ混乱中の量子の前に2人の男女がいる
破魔矢(はまや)くんと絵馬(えま)さん
彼らは言う『桂さんを止めるのを手伝って欲しい』と

夫を殺したことを知られている以上
断るわけにはいかない量子は
破魔矢と絵馬と一緒に桂を追う
けどずっとつきまとうこの違和感

・・この世界は、何だかおかしい

さて、あなたはこの違和感=ミステリーの正体に気が付くことが出来ますか?

「最も賢く愚かなものは、な~に?」

ミステリー作品らしい
仕掛けと謎がある本作
違和感の正体を探せ!
あなたは正解にたどり着けるかな?

僕はわかんなかったです笑

ミステリーの謎と同じくらい
楽しいのがコミカルな登場人物たち
破魔矢&絵馬の夫婦漫才も面白いし
元歌手の北斎(ほくさい)さんと
ファンからクレーマとなり最終的に
マネージャーとなる斗真(とうま)くんの
謎な関係なのに相性バッチリな
2人の掛け合いも、最高です

伊坂キャラ、大好きww

また本作のテーマとして
人間の優しさと残酷性があります

味方にはとことん優しいのに
敵にはとことん残虐なのが
人間の、性(さが)
相反するこの性質はいったい
どこからくるのでしょうか?

人間って、不思議で恐ろしい

人間の本性こそ
ジャパウォックなのか?

考えさせられるテーマもあるが根はコミカルで登場人物は面白い
伊坂作品らしいミステリーでした

あなたは人間って優しいものなのか怖いものなのか
どちらだと思いますか?

作品紹介(出版社より)

結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。
彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。
そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。
夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。
もうそろそろ息子のしようが幼稚園から帰ってくるというのに…。
途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った
大学時代のサークルの後輩・桂凍朗かつら こご ろうが訪ねてきた。
量子りよう こさん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。

作品データ

タイトル:『さよならジャバウォック』
著者:伊坂幸太郎
出版社:双葉社
発売日:2025/10/22

作家紹介

伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)

1971年千葉県生れ。
1995年東北大学法学部卒業。
2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。
2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。
2003年に発表した『重力ピエロ』、2004年『チルドレン』、2005年『グラスホッパー』、2006年『死神の精度』で直木賞候補となる。
2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。
2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。
洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている。

伊坂幸太郎 の作品

『オーデュボンの祈り』(2000年12月)
『 ラッシュライフ 』(2002年7月)
『 陽気なギャングが地球を回す 』(2003年1月)
『 重力ピエロ 』(2003年4月)
『 アヒルと鴨のコインロッカ 』(2003年11月)
『 チルドレン 』(短編集)(2004年5月)
『 グラスホッパー 』(2004年7月)
『 死神の精度 』(短編集)(2005年6月)
『 魔王 』(中編集)(2005年10月)
『 砂漠 』(2005年12月)
『 終末のフール 』(短編集)(2006年3月)
『 陽気なギャングの日常と襲撃 』 (2006年5月)
『 フィッシュストーリー 』(短編集)(2007年1月)
『 ゴールデンスランバー 』(2007年11月)
『 実験4号 』 (2008年4月)
『 モダンタイムス 』(2008年10月)
『 あるキング 』(2009年8月)
『 SOSの猿 』(2009年11月)
『 オー!ファーザー 』(2010年3月)
『 バイバイ、ブラックバード 』(2010年7月)
『 マリアビートル 』(2010年9月)
『 3652ー伊坂幸太郎エッセイ集 』(2010年12月)
『 仙台ぐらし 』(エッセイ集)(2012年2月)
『 PK』(中編集 )(2012年3月)
『 夜の国のクーパー 』(2012年5月)
『 残り全部バケーション 』(短編集)(2012年12月)
『 ガソリン生活 』(2013年3月)
『 死神の浮力 』(2013年7月)
『 首折り男のための協奏曲 』(短編集)(2014年1月)
『 アイネクライネナハトムジーク 』(短編集)(2014年9月)
『 キャプテンサンダーボルト 』(2014年11月)
『 火星に住むつもりかい? 』(2015年2月)
『 ジャイロスコープ 』(短編集)(2015年7月)
『 陽気なギャングは三つ数えろ 』(2015年10月)
『 サブマリン 』(2016年3月)
『 AX アックス 』(短編集)(2017年7月)
『 ホワイトラビット 』(2017年9月)
『 クリスマスを探偵と 』(絵本)(2017年10月)
『 フーガはユーガ 』 (2018年11月)
『 シーソーモンスター 』(中編集)(2019年4月)
『 クジラアタマの王様 』(2019年7月)
『 逆ソクラテス 』(短編集)(2020年4月)
ペッパーズ・ゴースト 』(2021年10月)
マイクロスパイ・アンサンブル』(2022/4/27)
777 トリプルセブン』(2023/9/21)
楽園の楽園』2025/1/22
パズルと天気』2025/5/30
さよならジャバウォック』2025/10/22

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ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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