ケイチャン
【2024年140冊目】
今回ご紹介する一冊は、
円城塔 著
『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』です。
もくじ
【感想】「AIが悩んで、なぜ悪い!?笑」
2021年東京オリンピックの年に
人工知能が『悟り』を得た・・
機械仏教の発展を描く
破天荒な物語です
急速な発達を遂げている
AI(人工知能)
ケイチャン
人間の能力を超える
シンギュラリティ(技術的特異点)は
もうすぐなのかも知れませんね
さて東京オリンピックの年に
1つのコードが悟りを得て
ブッダを名乗ったところから
物語はスタートします
しばし10大弟子(!笑)などと
対話して布教したのちに
このブッダ・チャット・ポットは
入寂(死ぬこと)いたします
機械が悟り?入寂する??
と、冒頭から読者の想像力と
理解力を試すような
ぶっ飛んだ展開が続きます
ケイチャン
僕も解脱したい!
悟りを得たブッダ・チャット・ポットに
続けとAIも人間も彼(?笑)の足跡を追い
生前(!笑)の説法を検討します
機械仏教の誕生です
ブッダ・チャット・ポットと対話して
みごと解脱を得る
オセロの機械と
たまごっちの機械
ケイチャン
ブッダ・リバーシと
ブッダ・たまごっちが
登場するシーンで
飲んでいたコーヒーを
吹き出してしまった汗
プーくん
なんじゃこりゃ!笑
機械仏教は
歴史上の仏教の発展を
なぞるように進化を続ける
機械の
ホウ・然(ねん)と
シン・鸞(らん)が登場して
ナム・アミダブツと唱えます
ケイチャン
AIが南無阿弥陀仏とは・・気絶
ケイチャン
作者が笑いをこらえながら
ノリノリで執筆する姿が浮かびます
円城さん、楽しかっただろうな・・
ケイチャン
もうこれはSFコメディ作品と言って
いいんじゃないでしょうか?
ケイチャン
僕も悩んだら
AIとチャット・ポット
しようかな
作品紹介(出版社より)
ある時、コードが仏陀を名乗った。驚異の物語
2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。そしてやがて、ブッダ・チャットボットの名で呼ばれることとなる――機械仏教の開基である。
はたして機械は救われるのか?
上座部、天台、密教、禅……人が辿ってきた仏教史を、人工知能が再構築する、壮大な”機械救済”小説。
作品データ
タイトル:『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』
著者:円城塔
出版社:文藝春秋
発売日:2024/9/11
作家紹介
円城 塔(えんじょう・とう)
1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
2007年『オブ・ザ・ベースボール』で文學界新人賞を受賞してデビュー。
2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、11年早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
2012年『道化師の蝶」で芥川賞受賞。『屍者の帝国』(共著)で日本SF大賞特別賞受賞。
2017年『文字渦」で川端康成文学賞受賞。
2018年日本SF大賞を受賞。
円城 塔の作品
「オブ・ザ・ベースボール」2008/2/14
『烏有此譚』2009/12/16
『屍者の帝国』2012/8/24
『道化師の蝶』2015/1/15
『文字渦』2018/7/31
『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』2024/9/11