【本の感想】『チョコレート・ピース』青山美智子|チョコレートに思いを乗せて

【2026年8冊目】
今回ご紹介する一冊は、
青山美智子 著
『チョコレート・ピース』です。
【感想】「チョコレートに思いを乗せて」
思い出の隣にはいつも
チョコレートがある
連作の名手が綴る
チョコだらけのショートショートです

もうじきバレンタインデーだよね
1話が8ページほどの短編が
24作も納められています
まるでギュギュっと詰まった
チョコレートアソートのよう

僕はメリーのチョコが好き
チョコバナナには初恋の人の
キューブチョコには夢中になった
アイドルの
かけがえのない思い出があります
さて次に食べるチョコの中には
どの人との思い出が
詰まっているのだろうか・・
青山美智子の魅力といえば
一見バラバラとみえる各話が
伏線回収してピッタっとハマり
1つの物語となる連作名人芸です

本作も実に気持ち良くハマります!
気が付くと一人の女性の半生が
たくさんのチョコレートとともに
描かれていました
親しみのもてるストーリー展開です
さらにサービス満点なことに
後半の各話は主人公のストーリーを
補完する形式となっていて
2度おいしく味わえます

これは贅沢な!
楽しい思い出も
悲しい記憶も
振り返ってみれば
深くビターな味わいになる

最後の一粒まで楽しめるおいしい連作集でした

あなたはどのチョコがお好きですか?
作品紹介(出版社より)
anan人気連載12編+書き下ろし12編、待望の書籍化
5年連続本屋大賞ノミネートの最注目作家・青山美智子が贈る優しさ成分120%の物語その一瞬に、
祝福の一粒を。チョコバナナ、キューブチョコ、マカダミアナッツチョコ、
チョコチップクッキー、アソートチョコ……
人生の小さな曲がり角にちりばめられた
彩りさまざまなチョコレートが
主人公の背中をそっと押す――チョコバナナ×恋の予感
キューブチョコ×推し活
マカダミアナッツチョコ×結婚
チョコチップクッキー×友情
シガーチョコ×大人
ハイカカオ×失恋
チョコレートアソート×決意 ……etc.
受け取って、差し出してーー
祝福の連鎖が動きはじめる
作品データ
タイトル:『チョコレート・ピース』
著者:青山美智子
出版社:マガジンハウス
発売日:2025/6/26
作家紹介
青山美智子(あおやま・みちこ)
1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。
大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。
2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。
第28回パレットノベル大賞佳作受賞。
デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。
同作と2作目『猫のお告げは樹の下で』が未来屋小説大賞入賞。
『お探し物は図書室まで』が、2021年本屋大賞で2位を獲得。
ほかの著書に『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』など。
青山美智子の作品紹介
『ビューティフルレイン』(2012年9月)
『マザーズ– 僕には3人の母がいる』(2016年7月)
『カインとアベル』(2016年11月)
『小説 あなたのことはそれほど』(2017年6月)
『木曜日にはココアを』(2017年9月)
『猫のお告げは樹の下で』(2018年9月)
『鎌倉うずまき案内所』(2019年7月)
『ただいま神様当番』(2020年7月)
『お探し物は図書室まで』(2020年11月)
『月曜日の抹茶カフェ』(2021年9月)
『赤と青とエスキース』(2021年11月)
『マイ・プレゼント』(2022年07月)
『いつもの木曜日』 (2022年8月)
『月の立つ林で』 (2022年11月)
『ユア・プレゼント』 2022/12/08
『リカバリー・カバヒコ』2023/09/21
『人魚が逃げた』2024/11/14
『チョコレート・ピース』2025/6/26


