
ケイチャン
【2025年38冊目】
今回ご紹介する一冊は、
湊かなえ 著
『C線上のアリア』です。
もくじ
【感想】「男は家に居ない」
叔母の人生になにがあったのか?
美しかった屋敷は荒れ果てて
残された金庫には謎の物品が・・
嫁姑の確執を描く、女の人生の物語です
主婦の美佐(みさ)さん
育ての親である、叔母が認知症となり
数十年ぶりに田舎のお屋敷に戻ると
そこはゴミ屋敷となっていました

ケイチャン
あの美しかったお屋敷が、どうして?
叔母を介護施設に入居させて
ゴミ屋敷のお掃除を始めます
ん!自分の家は、ほかっておいていいの?
・・あんな家、戻りたくない!
モラハラ気質ある夫と姑に
介護要員として扱われていた美佐さん
ゴミ屋敷を片付けながら
自分の半生と叔母の人生を
見つめることとなります
ゴミ屋敷に残された
重厚な金庫を苦労して開けてみると
思いもよらない意味不明な物品が出てくる
・・これは一体、何だろう?
叔母は何を隠して
そして
何を見つけて欲しかったのだろうか?
嫁姑問題
老人介護
重いテーマがしょっぱなから披露され
げんなりしちゃうような展開が続く

ケイチャン
・・しんどいな(泣
物語は叔母が過去にした
『家事交換』からミステリーの
度合いを深めていきます
いったい何があったのか?
いっぽうで気になるのが
『男』の家庭での不在具合です
家事は、しない
介護も、しない
なーんもしない、男に僕も
同性ながら憤りを感じます
物語は素直になれなくて
すれ違う登場人物たちに
ジリジリとしつつ
決定的な事が起こってしまう
過去が明らかとなります

ケイチャン
そーゆーことだったんだね
家族に縛られる女性を描く
籠の鳥の物語

ケイチャン
籠から飛び出す、勇気が
必要なんですね
作品紹介(出版社より)
中学生の時に両親を事故でなくした美佐は、叔母に引き取られ、高校時代を山間部の田舎町で過ごす。
それから約30年、叔母に認知症の症状が見られると役場から連絡があり、懐かしい故郷を訪れる。
かつて、美しく丁寧に暮らしていた家はごみ屋敷と化していた。
片付けを進めていくと、当時の恋人から借りた本を見つける。
あったかもしれない未来をのぞき見するような思いで、本を返しに行った美佐は、衝撃的な場面を目撃する。
担い手となった女性たちの心の声が響く介護ミステリ
作品データ
タイトル:『C線上のアリア』
著者:湊かなえ
出版社:朝日新聞出版
発売日:2025/2/7
作家紹介
湊 かなえ(みなと・かなえ)
1973年広島県生まれ。
2007年「聖職者」で小説推理新人賞を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビュー。同書は、2009年本屋大賞を受賞。
2012年「望郷、海の星」(『望郷』収録)で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。
2016年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。
2018年『贖罪』がエドガー賞ベスト・ペーパーバック・オリジナル部門にノミネートされた。
その他の著書に、『Nのために』『母性』『高校入試』『絶唱』『リバース』『未来』『ブロードキャスト』『落日』『カケラ』『ドキュメント』『残照の頂』などがある。
湊 かなえの作品紹介
『告白』(2008年8月)
『少女』(2009年1月)
『贖罪』(2009年6月)
『Nのために』(2010年1月)
『夜行観覧車』(2010年6月)
『往復書簡』(2010年9月)
『花の鎖』(2011年3月)
『境遇』(2011年10月)
『サファイア』(2012年4月)
『白ゆき姫殺人事件』(2012年7月)
『母性』(2012年10月)
『望郷』(2013年1月)
『高校入試』(2013年6月)
『豆の上で眠る』(2014年3月)
『山女日記』(2014年7月)
『物語のおわり』(2014年10月)
『絶唱』(2015年1月)
『リバース絶唱』(2015年5月)
『ユートピア』(2015年11月)
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(2016年5月)
『未来』(2018年5月)
『ブロードキャスト』(2018年8月)
『落日』(2019年9月)
『カケラ』(2020年5月)
『ドキュメント』(2021年3月)
『残照の頂 続・山女日記』(2021年11月)
『告白』(2023年3月)
『人間標本』(2023年12月)
『C線上のアリア』