ケイチャン
【2022年33冊目】
今回ご紹介する一冊は、
知念実希人 著
『真夜中のマリオネット』です。
もくじ
【感想】「その美貌は天使か悪魔か」
もし美貌の麗人が
僕を助けてくださいッ!
と、言ってきたならば
あなたも喜んで協力してしまうのでは?
それが危険な悪と気づいていても・・
恋人の仇が瀕死の状態で運ばれてきた
女医の秋穂は絶好の復讐の機会に身震いする
わたしの手で殺してやるわ・・
だが美しい少年の涼介は言うのだ
僕は『真夜中の解体魔』ではないと
世間を震撼させる連続殺人鬼『真夜中の解体魔』
殺害したあと体をバラバラに切り刻み
その1部を持ち去る・・鬼畜の所業
涼介はその容疑者であった
秋穂は恋人を『真夜中の解体魔』に殺され
2人の名が刻まれた指輪と一緒に指を持ち去れていました
涼介を信じたい・・
そう決意した秋穂は彼と協力して真犯人を探します
なんで女医が捜査をするのか?
そんな疑問は野暮と言うものです(笑)
みんなが言う
涼介は危ない!涼介に騙されるな!涼介を信じてはいけない!
しかし否定されればされるほど燃えるのが恋というものでしょう
恋とは少し違うも保護欲の塊となった秋穂は
なんとか涼介を救おうと奔走します
男装して風俗店に潜入し
記者を使ってアリバイを証明し
そして得た情報から推理された真犯人とは?
一番身近なバディが信頼出来るのか分からない緊張感
強引ながらスピード感にあふれる展開
2転3転する真犯人の推理と
ドキドキわくわくしながら読める
エンタメ作品です
騙されるとわかっていても
あらがえない美しい人に
操られてしまいたい笑
作品紹介(出版社より)
私が救ったのは、天使か、悪魔か――。
殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。
婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をしたところだった。
そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。無事、命を救うことができたが、手術室を出た秋穂に刑事が告げる。
「彼は『真夜中の解体魔』だ」と――。涼介に復讐しようとする秋穂に、涼介は綺麗な涙を流しながら訴える。
「僕は罠にかけられただけなんです」と――。無実に思える証拠を見せられた秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが……。
涼介は真犯人に操られた哀れな人形(マリオネット)なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。衝撃のクライマックスに、きっとあなたは絶叫する。
知念実希人が贈る、究極のクライムサスペンス。
作品データ
タイトル:『真夜中のマリオネット』
著者:知念実希人
出版社:集英社
発売日:2021/12/15
作家紹介
知念実希人(ちねん・みきと)
1978年 沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。
2011年 第四回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。
2012年 同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。(2019年『レゾンデートル』として文庫化)
2015年「天久鷹央」シリーズが人気を博し、『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。
『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi(上・下)』で、2018年、2019年、2020年本屋大賞に連続ノミネートされる。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』『硝子の塔の殺人』など著書多数。
知念実希人の作品紹介
『レゾンデートル』(誰がための刃 レゾンデートル)(2012年4月)
『螺旋の手術室』(ブラッドライン)(2013年7月)
『優しい死神の飼い方』(2013年11月)
『天久鷹央の推理カルテ』(短編集)(2014年10月)
『仮面病棟』(2014年12月)
『天久鷹央の推理カルテⅡ– ファントムの病棟』(短編集)(2015年3月)
『リアルフェイス』(改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ)(2015年5月)
『天久鷹央の推理カルテⅢ– 密室のパラノイア』(短編集)(2015年6月)
『黒猫の小夜曲』(セレナーデ)(2015年7月)
『スフィアの死天使– 天久鷹央の事件カルテ』(2015年9月)
『神酒クリニックで乾杯を』(2015年10月)
『天久鷹央の推理カルテⅣ– 悲恋のシンドローム』(短編集)(2016年2月)
『淡雪の記憶– 神酒クリニックで乾杯を』(2016年4月)
『白銀の逃亡者』(2016年6月)
『幻影の手術室– 天久鷹央の事件カルテ』(2016年9月)
『誘拐遊戯』(あなたのための誘拐)(2016年9月)
『時限病棟』(2016年10月)
『天久鷹央の推理カルテⅤ– 神秘のセラピスト』(短編集)(2017年3月)
『屋上のテロリスト』(2017年4月)
『崩れる脳を抱きしめて』(2017年9月)
『甦る殺人者– 天久鷹央の事件カルテ』(2017年11月)
『祈りのカルテ』(短編集)(2018年3月)
『火焔の凶器– 天久鷹央の事件カルテ』(2018年9月)
『ひとつむぎの手』(2018年9月)
『神のダイスを見上げて』(2018年12月)
『レフトハンド・ブラザーフッド』(2019年3月)
『魔弾の射手– 天久鷹央の事件カルテ』(2019年8月)
『ムゲンのi』(2019年9月)
『仮面病棟』(愛蔵版)(2020年2月)
『十字架のカルテ』(短編集)(2020年3月)
『神話の密室– 天久鷹央の事件カルテ』(2020年8月)
『傷痕のメッセージ』(2021年3月)
『硝子の塔の殺人』(2021年7月)
『久遠の檻 天久鷹央の事件カルテ』(2021年8月)
『真夜中のマリオネット』(2021年12月)