ケイチャン
【2022年158冊目】
今回ご紹介する一冊は、
石田衣良 著
『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18』です。
もくじ
【感想】「他人のために走って汗して涙するのが良き男!」
今の時代の社会問題を最速で物語化する
池袋ウエストゲートパークシリーズの18巻です
このシリーズを読めばその時代に何があったか
分かると言っても過言ではありませんね
池袋のトラブルシューターことマコトに
持ち込まれた4つの物語とは・・
①ヤングケアラーの問題
②外国人労働者の差別
③マッチングアプリの危険性
④ペットビジネスの闇
もう安定の面白さですね
石田衣良の文章はホント読みやすい
仲の良い友達と会話しているように
スイスイと頭に入ってきます
重い社会問題をテーマとしていますが
軽快な語り口なのでしんどくないのも
もう名人芸です
いずれの問題もマコトと
Gボーイズのキングことタカシの
活躍によって解決を迎えるので
読後感も程よくなっています
しかし現実にはマコトもタカシも
いないんだ
他人のために走って汗して涙する
そんな人に
僕もなりたい
作品紹介(出版社より)
目白の獣医を訪ねたマコトは、いろいろと問題を抱えているチワワを目にする。飼い主はそのチワワを、とあるペットショップで買ったという。CGペットーーペットショップや病院、サロンなど、「揺りかごから墓場まで」ペットのすべての業務をビジネスとする総合商社で、急成長している。だがその裏でマコトが目にしたのは、吐き気がする現実だった――。
表題作のほか、トラブルに巻き込まれた女子高生ヤングケアラー、賽銭泥棒を疑われた外国人労働者、マッチングアプリを利用した美人局を描く全4編収録。
累計450万部突破の人気シリーズ、最新第18弾!
作品データ
タイトル:『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18』
著者:石田衣良
出版社:文藝春秋
発売日:2022/9/12
作家紹介
石田 衣良(いしだ・いら)
1960年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。
1997年、「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、続篇3篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』でデビュー。
2003年『4TEEN』で直木賞受賞。
2006年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞受賞。
2013年『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞受賞。
著書に『スローグッドバイ』『アキハバラ@DEEP』『娼年』『美丘』『水を抱く』など多数。
石田 衣良の作品紹介
『池袋ウエストゲートパーク』(1998年9月)
『うつくしい子ども』(1999年5月)
『エンジェル』(1999年11月)
『少年計数機– 池袋ウエストゲートパーク2』(2000年6月
『赤・黒– 池袋ウエストゲートパーク外伝』(2001年2月)
『娼年』(2001年7月)
『波のうえの魔術師』(2001年8月)
『スローグッドバイ』(2002年5月)
『骨音– 池袋ウエストゲートパーク3』(2002年10月)
『4TEEN』(2003年5月)
『LAST』(2003年9月)
『電子の星– 池袋ウエストゲートパーク4』(2003年11月)
『1ポンドの悲しみ』(2004年3月)
『約束』(2004年7月)
『ブルータワー』(2004年9月)
『アキハバラ@DEEP』(2004年11月)
『反自殺クラブ– 池袋ウエストゲートパーク』5(2005年3月)
『東京DOLL』(2005年7月)
『てのひらの迷路(ショートショート集)』(2005年11月)
『ぼくとひかりと園庭で』(2005年11月)
『愛がいない部屋』(短編集)
『40 – 翼ふたたび』(2006年2月)
『夕日へ続く道』(2006年4月)
『眠れぬ真珠』(2006年4月)
『灰色のピーターパン– 池袋ウエストゲートパーク6』(2006年6月)
『下北サンデーズ』(2006年7月)
『美丘』(2006年10月)
『Gボーイズ冬戦争– 池袋ウエストゲートパーク7』(2007年4月)
『REVERSE リバース』(2007年8月)
『5年3組リョウタ組』(2008年1月)
『親指の恋人』(2008年1月)
『夜を守る』(2008年2月)
『逝年』(2008年3月)
『夜の桃』(2008年5月)
『光の国の姫』(2008年7月)
『非正規レジスタンス– 池袋ウエストゲートパーク8』(2008年7月)
『シューカツ!』(2008年10月)
『再生』(2009年4月)
『ドラゴン・ティアーズ 龍涙– 池袋ウエストゲートパーク9』(2009年8月)
『6TEEN』(2009年9月)
『チッチと子』(2009年10月)
『sex』(2010年3月)
『PRIDE– 池袋ウエストゲートパーク1』(2010年12月)
『明日のマーチ』(2011年6月)
『カンタ』(2011年9月)
『スイングアウト・ブラザース』(2012年1月)
『コンカツ?』(2012年4月)
『ラブソファに、ひとり』(2012年5月)
『北斗– ある殺人者の回心』(2012年10月)
『マタニティ・グレイ』(2013年2月)
『余命1年のスタリオン』(2013年5月)
『水を抱く』(2013年8月)
『憎悪のパレード– 池袋ウエストゲートパーク11』(2014年7月)
『キング誕生– 池袋ウエストゲートパーク青春篇』(2014年9月)
『オネスティ』(2015年1月)
『MILK』(2015年10月)
『西一番街ブラックバイト– 池袋ウエストゲートパーク12』(2016年8月)
『逆島断雄 進駐官養成高校の決闘編1』(2017年8月)
『逆島断雄 進駐官養成高校の決闘編2』(2017年9月)
『裏切りのホワイトカード– 池袋ウエストゲートパーク13』(2017年9月)
『爽年』(2018年4月)
『七つの試練– 池袋ウエストゲートパーク14』(2018年9月)
『不死鳥少年– アンディ・タケシの東京大空襲』(2019年2月)
『逆島断雄 本土最終防衛決戦編1』(2019年4月)
『逆島断雄 本土最終防衛決戦編2』(2019年5月)
『絶望スクール– 池袋ウエストゲートパーク15』(2019年9月)
『清く貧しく美しく』(2019年12月)
『獣たちのコロシアム– 池袋ウエストゲートパーク16(2020年9月)
『池袋ウェストゲートパーク ザ レジェンド』(2020年10月)
『初めて彼を買った日』(2021年1月)
『炎上フェニックス』(2021年9月)
『心心 東京の星、上海の月』(2022年3月)
『禁猟区』(2022年6月)
『ペットショップ無惨_池袋ウエストゲートパーク18』(2022年9月)