ケイチャン
【2023年121冊目】
今回ご紹介する一冊は、
真梨幸子著
『ノストラダムス・エイジ』です。
もくじ
【感想】「オカルトは信じたいから、信じちゃう」
1999年に世界は終わらなかった
しかしオカルト的な終末論は
無くならない
終わるはずだった世界を生きる
不気味で不道徳な物語です
ケイチャン
ノストラダムスの大予言を
知ってますか?
世に大ブームをもたらした本
ノストラダムスの大予言は
多くの人の記憶に残っていることでしょう
ケイチャン
僕も小学校の教室で回ってきた
ノストラダムスの大予言を読んで
ドキドキ、ハラハラとしたことを
憶えています
世界が終わるなんて怖い!
けどちょっと
甘美な気持ちもあるし
で、アンゴルモアの大王って
なんなのだ?
と、友達とはしゃいで話したもんです
ケイチャン
結局何事もなく終わったね笑
しかしオカルトチックな好奇心が
無くなったわけではありません
今もな根強く残る終末論がある
でもそれって
インチキで裏の目的が
あるんぢゃない?
さて物語は
ノストラダムスの大予言に続く
新たなる予言書
『ノストラダムス・エイジ』
について登場人物たちが
あれこれと調査するところから
スタートします、が・・
打合せはいつも同じカラオケ店
うわさ話に興じるように
物語は進みます、が
登場人物たちが
どんどんと死んでゆくんだ
序盤から
パラレルワールド的な
展開となり
いったい何がどう進んでいるのか
わけがわからない・・
まるでドラッグ中毒者の
せん妄した夢を
見せられているようです
そして中盤以降
物語はさらに混沌としてくる
次々とドラッグを飲まされて
もはやオーバードーズ寸前!
夢と現実の区別がつかない
バッドトリップから
あなたは覚めることが
できるのでしょうか?
ケイチャン
さすがイヤミスの女王
真梨幸子
本作も全開で
イヤ~な気持ちにさせてくれます笑
ノストラダムスという
目の付け所も良いですね
1999年を、またいだ
昭和生まれの僕には
ツボでしたww
ケイチャン
どんどこ人が死にますが
みんな自分勝手で
自己チューなので
あまり悲しくないです←え?
悪夢から覚めた時
それ以上にひどい
現実が待っている・・
ケイチャン
そんな境遇にならないよう
僕はちゃんと生きて行こうって
思ってしまいました
作品紹介(出版社より)
呪われし1999年7月生まれ――東京郊外で発見された15人の遺体。胸に抱かれた預言書には、「人類滅亡の章」にしおりが挟まれていた。当初は集団自殺とみられたが、他殺の可能性が浮上。被害者には、1999年7月生まれのオカルト好きが集まる“世紀末五銃士”のメンバーも含まれていた。事件から一年半、残る“世紀末五銃士”のメンバーが次々と惨禍にみまわれ……。終末への新たなる警告! 戦慄のオカルトミステリー。
作品データ
タイトル:『ノストラダムス・エイジ』
著者:真梨幸子
出版社:祥伝社
発売日:2023/8/9
作家紹介
真梨幸子(まり・ゆきこ)
1964年宮崎県生まれ。
2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。
2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が累計60万部を超えるベストセラーに。
他に『5人のジュンコ』『人生相談。』『初恋さがし』『坂の上の赤い屋根』『縄紋』『フシギ』など多数の著書がある。
真梨幸子の作品紹介
『孤虫症』(2008/10/15)
『えんじ色心中』(2014/9/12)
『女ともだち』(2012/1/17)
『深く深く、砂に埋めて』(2011/8/12)
『クロク、ヌレ!』(2012/10/16)
『殺人鬼フジコの衝動』(2011/5/7)
『ふたり狂い』(2016/10/7)
『みんな邪魔』(2011/12/6)
『カンタベリー・テイルズ』(2015/11/13)
『パリ警察1768』(2021/3/11)
『プライベートフィクション』(2012/9/6)
『あの女』(2015/4/22)
『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』(2012/11/2)
『おひとり様作家、いよいよ猫を飼う。』(2019/4/10)
『鸚鵡楼の惨劇』(2015/7/7)
『人生相談。』(2017/7/14)
『5人のジュンコ』(2016/6/3)
『お引っ越し』(2017/11/25)
『アルテーミスの采配』(2018/2/7)
『6月31日の同窓会』(2019/2/7)
『私が失敗した理由は』(2019/9/13)
『イヤミス短篇集』(2016/11/15)
『カウントダウン(2017/2/25)
『祝言島』(2017/7/26)
『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚』(2018/1/25)
『向こう側の、ヨーコ』(2018/4/19)
『ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係 』(2018/7/27)
『初恋さがし』(2019/5/20)
『三匹の子豚』(2019/8/29)
『坂の上の赤い屋根』(2019/11/22)
『縄紋』(2020/6/2)
『聖女か悪女』(2020/11/20)
『フシギ』(2021/1/22)
『まりも日記』(2021/6/17)
『一九六一 東京ハウス 』(2021/12/22)
『初恋さがし』(2022/2/28)
『シェア』(2022/3/23)
『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』(2022/11/9)
『ノストラダムス・エイジ』(2023/08/09)
『教祖の作りかた』2024/5/22