
ケイチャン
【2025年37冊目】
今回ご紹介する一冊は、
椹野道流 著
『祖母姫、ロンドンへ行く!』です。
もくじ
【感想】「一期一会のホスピタリティ」
お姫様のような旅がしたい!
そんな祖母の願いを叶えるべく
奮闘する孫娘とホテルスタッフを描く
ハートフル英国珍道中エッセイです

ケイチャン
お祖母ちゃんは、強つよメンタルのお姫様!?
時はまだスマホが無い時代
英国旅行をしたいという
祖母の付き添いとして
留学経験のある孫娘の私が選ばれた
けどラッキー!だけじゃない
まーまー高齢なおばあちゃんは
足腰は弱っているものの
頭はピンシャン(笑)そして・・
プライドがお高いんです
そんなわけで祖母『姫』と化した
おばあちゃんの秘書『孫』として
このエグゼクティブな一世一代の旅を
エスコートするミッションが始まるのです
さてこの大仕事の強力な味方となるのが
ロンドンの一流ホテルのスタッフさん
わたしを孫でなく『召使さん』と
認識したのかのようです

ケイチャン
仲間じゃん!と(笑
気難しいお姫様に
どうご満足いただけるか?
そんなポイントなどを
『秘書孫』に伝授するのだ

ケイチャン
・・優しい
客と従業員という
垣根を超えた
暖かい交流が
本書の魅力です
そしてもう一人の主人公である
『祖母姫』こと、おばあちゃん
長い人生を真摯に生きてきた
その矜持と自信が
『わたし』と読者の心を
眩しく照らすのです

ケイチャン
こんな境地に至りたい
夜、バットガールに変身するところや
一線を越えたホテルスタッフとの冒険

ケイチャン
珍道中エピソードも満載な
コミカルでハートフルなお話でした

ケイチャン
その人となりを知るには
旅がいちばん
あなたも大切な人と
度に出てみませんか?
作品紹介(出版社より)
祖母と孫娘の、笑って泣ける英国珍道中!!
正月の親戚の集まりで英国留学の思い出話を披露した孫娘(著者)に、祖母が「一度でいいからロンドンに行きたい、お姫様のような旅をしたい」と告げたことから、一族総出で支援する5泊7日の豪華イギリス旅行が決定! だが、そもそも著者が留学で培ったのは「行き当たりばったり体力勝負の低コスト海外滞在」ノウハウで、高齢の祖母をお姫様のようにもてなす旅とは真逆のスキルだ。資金面こそ親族の全面フォローがあるが、慣れないツアコン(秘書)役を任命された孫娘の心には不安しかない。
しかし、いざ現地に到着してみれば……大英博物館、ロンドン塔、ハロッズにフォートナム&メイソン、ロンドン三越にオリエント急行、5つ星ホテルのおもてなし、そして憧れのアフタヌーンティー……初めての祖母とのふたり旅は、楽しみもトラブルも山盛りで毎日が刺激的だ。果たして著者=《秘書孫》は、強くてキュートな《祖母姫》を満足させることができるのか?
頑固で優雅な祖母姫の名言続出! 底抜けにおもしろく、やがてホロリとする――著者がまだ「コムスメ」だった頃の、「自己肯定感」にまつわる極上エッセイ!!
作品データ
タイトル:『祖母姫、ロンドンへ行く!』
著者:椹野道流
出版社:小学館
発売日:2023/4/20
作家紹介
椹野 道流(ふしの・みちる)
兵庫県出身。
1996年「人買奇談」で講談社X文庫ホワイトハート新人賞佳作を受賞しデビュー。
法医学教室に籍を置き、医療系専門学校で非常勤講師を務める傍ら、人間の生と死と食にまつわる物語を書き続けている。
椹野道流の作品紹介
・「奇談」シリーズ
『人買奇談』2025/1/27
・「鬼籍通覧」シリーズ
・「時をかける眼鏡」シリーズ
・「猫小説アンソロジー」シリーズ
・「ハケン飯友」シリーズ
・「最後の晩ごはん」シリーズ
『祖母姫、ロンドンへ行く!』2023/4/20