西洋史

【本の感想】『スケープゴートが変えた世界史 上 ネロ、ルクレツィア・ボルジアからカトリーヌ・ド・メディシス』ヴァンサン・モテ|歴史公認の悪いヤツとは?

ヴァンサン・モテ『スケープゴートが変えた世界史 上』とシュークリーム
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2025年36冊目】

今回ご紹介する一冊は、

ヴァンサン・モテ 著

『スケープゴートが変えた世界史 上』です。

【感想】「歴史公認の悪いヤツとは?」

西洋史

彼・彼女らは
どんなにぶっ叩いても、かまわない!
悪人の烙印を押された
犠牲の山羊たちの歴史読本です

何故、彼らはこんなに
憎まれるのか?
歴史上で悪人と公認された
そんな人々の真の姿を描きます

憎まれるには訳がある

上巻の本書では
悪名高きローマ時代の皇帝ネロから
フランス・ブルボン王朝の軍人まで
6人の生涯が納められています

彼らはそれほどに憎まれるひどい人生を送っていたのでしょうか?

「歴史公認の悪いヤツとは?」

著者のヴァンサンさんは
フランスの方らしく
紹介される悪人たちには
僕の知らない人もいました

ジャック・クールとか
ラリー=トランダルとか

やっぱり知っている人が興味深く読めて
カトリーヌ・ド・メディシスの項はホント面白かったです

サン・バルテルミの虐殺で有名!

プロテスタントの弾圧で有名な彼女ですが
実はカトリックとの宗教融和に努めていました
・・知らなかった
それなのに何故こんなに圧政者のイメージが
つきまとうのか?

やっぱり女性蔑視なのか?

優れた為政者でもあった彼女は
男たちに憎まれたのでしょう
・・女のくせに生意気な!
そんなかんじで犠牲の山羊として
捧げられたのかも知れません

歴史上の人物イメージに
それはホント?と疑問を投げかけて深掘りする
興味深い西洋史読本でした

作品紹介(出版社より)

狂人、裏切者、殺人者、倒錯者、放蕩者などとレッテルを貼られ、歴史の教科書などで「悪人」と教えられた人々は、本当にそうだったのか? 後の世の誰かがある意図のもと作り上げた虚像ではないのか? その闇に光を当てる。

作品データ

タイトル:『スケープゴートが変えた世界史 上』
著者:ヴァンサン・モテ
翻訳:太田 佐絵子
出版社:原書房
発売日:2025/1/27

作家紹介

ヴァンサン・モテ

歴史分野を専門とする作家、ジャーナリスト。いくつかの雑誌に寄稿しているほか、フランス・テレヴィジオンの「歴史の秘密 Secret d’Histoire」のディレクターもつとめている。

ヴァンサン・モテの作品紹介

スケープゴートが変えた世界史 上・ネロ、ルクレツィア・ボルジアからカトリーヌ・ド・メディシス』2025/1/27
『スケープゴートが変えた世界史 下・マリー=アントワネット、マタ・ハリからラスプーチン』2025/1/27

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サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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