ケイチャン
【2024年171冊目】
今回ご紹介する一冊は、
真梨幸子著
『ウバステ』です。
もくじ
【感想】「頼りになるのは、やっぱりお金です」
大ゴケしたドラマが縁で繋がっていた
友達が死に出した
60代の小説家が直面する
悪夢のような終活の物語です
主人公の世津子(せつこ)さんは小説家です
20年前に著作がドラマ化されましたが
不評で途中で打ち切りになりました
しかしこの時の脚本家や女優と仲良くなり
60歳になっても交流は続いています
ところがコロナウイルス感染症で
しばらく没交流となっていた間に
1人が死亡する
ケイチャン
・・これは他人事ではない
慌てて遺言書作成にかかる世津子さん
だが時間は待ってはくれません
自らは脳梗塞で倒れ、運ばれたのは
ウバステと呼ばれる、老人ホームでした
はたして世津子さんは
快適な老後を過ごせるのだろうか?
イヤミスの女王が描く老後が
快適なはずがありません
ウバステと呼ばれる施設は
絶望郷なのだ
ケイチャン
ううう、酷すぎるよ
ウバステに入居した者が願うこと
それが・・死、です
物語のもう1つの線が、この
デスコーディネーターの存在です
また世津子さん不倫出生説など
鬱鬱とする展開がグルグルと続き
気分は、だるーん、と落ち込みます
ケイチャン
頭痛がしそう
イヤミスの女王が描く
夢も希望もない
おひとりさまの老後
ケイチャン
とっても嫌~な気持ちになりました笑
ケイチャン
僕も自分の老後が
心配すぎるよ・・
あなたはちゃんと老後のために
お金を貯めていますか?
作品紹介(出版社より)
孤独死って、案外、幸せなんじゃない?
逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。20年前、自身の作品『ウバステ』がTVドラマ化された縁で、元TV局プロデューサーの小野坂哲子、シナリオライターの舘川信代、女優の千田友枝、監督の妻だった谷崎寿々の5人で食事会を続けている。世津子の還暦パーティから三年たった冬、寿々が千駄木のアパートで孤独死したという知らせが入った。謎多き死に一同は憶測をめぐらす。年が明けると、寿々の元夫である梶谷も不審死を遂げた。食事会のメンバーにはそれぞれ、2人から遺書めいた年賀状が届いていた。
2人の死に疑問を覚えた世津子は、ほかの仲間に引きずられるように、寿々のアパートに向かう。そこは、世津子が若かりしころ付き合っていた梶谷が住んでいた部屋だった。過去の記憶がフラッシュバックする。そのときから世津子の体調は異変を示し始めた。やがて真相に迫るうち、『ウバステ』のモデルとなった高級老人ホーム「ユートピア逗子」と、世津子自身の出生の秘密に触れることに……。
“イヤミスの女王”が新たに描くミステリーの裏テーマは「老いと死」。昭和歌謡をBGMに「おひとり様の老後」「幸せな最期の迎え方」を描き出す、著者の新境地。
作品データ
タイトル:『ウバステ』
著者:真梨幸子
出版社:小学館
発売日:2024/9/25
作家紹介
真梨幸子(まり・ゆきこ)
1964年宮崎県生まれ。
2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。
2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が累計60万部を超えるベストセラーに。
他に『5人のジュンコ』『人生相談。』『初恋さがし』『坂の上の赤い屋根』『縄紋』『フシギ』など多数の著書がある。
真梨幸子の作品紹介
『孤虫症』(2008/10/15)
『えんじ色心中』(2014/9/12)
『女ともだち』(2012/1/17)
『深く深く、砂に埋めて』(2011/8/12)
『クロク、ヌレ!』(2012/10/16)
『殺人鬼フジコの衝動』(2011/5/7)
『ふたり狂い』(2016/10/7)
『みんな邪魔』(2011/12/6)
『カンタベリー・テイルズ』(2015/11/13)
『パリ警察1768』(2021/3/11)
『プライベートフィクション』(2012/9/6)
『あの女』(2015/4/22)
『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』(2012/11/2)
『おひとり様作家、いよいよ猫を飼う。』(2019/4/10)
『鸚鵡楼の惨劇』(2015/7/7)
『人生相談。』(2017/7/14)
『5人のジュンコ』(2016/6/3)
『お引っ越し』(2017/11/25)
『アルテーミスの采配』(2018/2/7)
『6月31日の同窓会』(2019/2/7)
『私が失敗した理由は』(2019/9/13)
『イヤミス短篇集』(2016/11/15)
『カウントダウン(2017/2/25)
『祝言島』(2017/7/26)
『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚』(2018/1/25)
『向こう側の、ヨーコ』(2018/4/19)
『ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係 』(2018/7/27)
『初恋さがし』(2019/5/20)
『三匹の子豚』(2019/8/29)
『坂の上の赤い屋根』(2019/11/22)
『縄紋』(2020/6/2)
『聖女か悪女』(2020/11/20)
『フシギ』(2021/1/22)
『まりも日記』(2021/6/17)
『一九六一 東京ハウス 』(2021/12/22)
『初恋さがし』(2022/2/28)
『シェア』(2022/3/23)
『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』(2022/11/9)
『ノストラダムス・エイジ』(2023/08/09)
『教祖の作りかた』2024/5/22
『ウバステ』2024/9/25