【感想】『本心』平野啓一郎|他人を理解しようとするものは、自分を知ることになる

243 views
平野啓一郎『本心』

ケイチャン

ケイチャン

今回ご紹介する一冊は、

平野啓一郎 著
『本心』 です。

PR

【感想】「他人を理解しようとするものは、自分を知ることになる」

近未来小説

朔也は亡くなった母を蘇らせた
自由死を願った訳を知るために

「他人を理解しようとするものは、自分を知ることになる」

近未来
断絶する格差社会
そこは将来の夢を持てず
仮想現実に逃避する世界

低賃金に苦しみ
現実に傷つき
SNSの共感とイイねに癒しを求める
今の僕たちが容易に想像できる
あまりにリアルな世界です

母をVF(ヴァーチャル・フィギュア)
として蘇らせるも
しかし、主人公を支え変えるのは
現実の人間たち

美しい三好と
人気アバター製作者のイフィー

彼らとの緊迫感する3角関係は
息詰まるようにヒリヒリとします

ラスト
人を知ろうとすることで
成長した朔也が見る小鳥の姿に
あなたは何を想いますか?

作品紹介(出版社より)

『マチネの終わりに』『ある男』と、ヒットを連発する平野啓一郎の最新作。
舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。
母の友人だった女性、かつて交際関係にあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。
さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知る――。
ミステリー的な手法を使いながらも、「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点。
読書の醍醐味を味わわせてくれる本格派小説です。

作品データ

タイトル:『本心』
著:平野啓一郎
出版社:文藝春秋
発売日:2021/5/26

PR
カテゴリー:
関連記事