ケイチャン
【2023年63冊目】
今回ご紹介する一冊は、
東野圭吾 著
『魔女と過ごした七日間』です。
もくじ
【感想】「代わりのある人なんて、誰もいない」
父さんを殺したのは誰なんだ?
少年を導くのは・・
ラプラスの魔女!
面白いの要素をぎゅっと詰め込んだ
東野ワールド全展開の物語です
あなたにとって思春期のころの
父親はどんな存在でしたか?
僕はお金を稼いでくれる
働く人って感じでした笑
父さんが殺されてしまった!
ひとり残された
中学生の陸真(りくま)は
導かれるがごとく
1人の女性に出会う
それが、
森羅万象の事象を読み解く
ラプラスの魔女こと
羽原円華でした
私についてきなさい・・
かくして少年は
父の死の真相を求めて
不思議な女性とともに
ひと夏を駆け抜けるのだ
冒険活劇
青春小説
警察小説
探偵小説
エスエフ
監視社会ディストピア
女装
ミステリー
エトセトラ・・
とにかくたくさんの要素が
これでもかと詰め込まれた
盛りだくさんの一冊です
しかしさすがは
大ベテランの東野圭吾
適切な分量配分で
キチンとまとめ上げる
手腕にはうなるばかりです
ベストセラー作家はスゴイ
そんな中で僕が感じた
メッセージというのが
陸真と友人との会話で
キミの代わりなんていない
というセリフです
少年の純粋な友情に
じ~んと、きますね
AIの管理・監視社会で
人が多数の記号の1つとして
軽視されるところと
対照的でした
誰かの大切な人が集まりが
人間社会なのですから
監視社会にも、人への尊重が
必要なのでしょうね
東野圭吾作100冊目という
区切りにふさわしい
集大成のようで
挑戦的な作品でした
あなたも魅惑的な魔女に
連れ回されてみたいって
そう思いませんか?
作品紹介(出版社より)
その夏、信じられないことばかり起きた。「ラプラスの魔女」シリーズ!
AIによる監視システムが強化された日本。
指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。
「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」
不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。
少年の冒険×警察ミステリ×空想科学
記念すべき著作100作目、圧巻の傑作誕生!
作品データ
タイトル:『魔女と過ごした七日間』
著者:東野圭吾
出版社:KADOKAWA
発売日:2023/3/17
作家紹介
東野 圭吾(ひがしの・けいご)
1958年大阪府生まれ。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
1999年『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞を受賞。
2006年には『容疑者Xの献身』で、第134回直木賞を受賞した。
他著に、『超・殺人事件』『白夜行』『手紙』『赤い指』など多数。