『グレタ・ニンプ』綿矢りさ あらすじと感想|妊婦は好き勝手したらダメなの?

【2026年33冊目】
今回ご紹介する一冊は、
綿矢りさ 著
『グレタ・ニンプ』です。
妊娠・出産・不妊治療のリアルを知りたい
あらすじと感想
念願の妊娠が叶った時
妻は変わってしまった!
既成概念を突き抜ける
疾風怒濤のご出産コメディです
妊婦が変わって何が悪い?
赤ちゃんをあきらめた・・
ガッカリを過ぎ、諦念に至った
夫の俊貴さんが主人公です
これから妻と2人で生きるんだ
あきらめたら妊娠しちゃった!
帰宅した俊貴を迎えたモノ
それは妊娠に狂喜乱舞する
妻の由依ちゃんでした
アレでも・・妻がおかしいよ?
まず驚くのは羽化した←!?由依の姿です
本書表紙のアレですね(笑
頭に刺さっているのは妊娠検査薬(陽性)
髪型はロングヘアから紫の坊主頭に
変化したのは外見だけではない
淑やかな内面はどこに行った?
豪快かつファンキーなしゃべり方
1人称もドラゴンボールの孫悟空
ばりに『ワタイ』となります

いやもうオモロイww
どうしてこうなった?
と思い悩む俊貴さんを
笑ったり同情したりしながら
物語はズンドコと進んでゆく
暴走する由依はもう止まらない
『わきまえない』由依の姿に
やりすぎだよ~と笑ったり
スカッと爽快になったりする
まるでヒーローのようです
そんな妻に振り回される俊貴が
由依の影響で変わってゆく過程も
本書の読みどころです

忍耐力く妻を支えていく彼もまた
ヒーローと呼んでいいのではないでしょうか
突き抜けた妊婦がヒーローとなる
疾風怒濤のエンタメ&コメディ

停滞した令和時代に風穴を開ける
メントスを入れたコーラのような物語でした笑
作品紹介(出版社より)
SNSや各紙誌評で絶賛!空前絶後の笑撃作
◎すべてが破格!綿矢作品史上最もぶっ飛んだ小説が爆誕!!!
2001年『インストール』で作家デビューしてから25年――綿矢りささんが挑んだ初のコメディ小説です。小説を読む愉しみ、ページをめくる驚きを追求した空前絶後の本作をたっぷりとご堪能ください。俊貴は控えめで笑顔が可愛い由依と結婚する。不妊治療を4年続けた末、夫婦2人で生きていくと決めた矢先、俊貴が仕事から帰宅すると、由依が珍妙な格好で踊っていた。「ヨウセイダーーーーッ!」。妊娠した喜びで(!?)由依は内面、外見ともに豹変。髪型はデニス・ロッドマンのように、喋り方は『ドラゴンボール』の孫悟空のようになる。
「あああ、もう声出さねえと、やってられねえ!痛い!めちゃくちゃ痛い!腹ん中で赤ん坊が暴れ回ってやがる!」ほか共感&爆笑の連続で、読んだら元気になります!バレンタインデー前夜の壮絶な奮闘を描いた「深夜のスパチュラ」も収録。
作品データ
タイトル:『グレタ・ニンプ』
著者:綿矢りさ
出版社:小学館
発売日:2026/1/27
作家紹介
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。
2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。
2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
2020年『生のみ生のままで』(上・下)で第26回島清恋愛文学賞を受賞。
綿矢りさの作品紹介
『インストール』(2001年11月)
『蹴りたい背中』(2003年8月)
『夢を与える』(2007年2月)
『勝手にふるえてろ』(2010年8月)
『かわいそうだね?』(2011年10月)
『ひらいて』(2012年7月)
『しょうがの味は熱い』(2012年12月)
『憤死』(2013年3月)
『大地のゲーム』(2013年7月)
『ウォーク・イン・クローゼット』(2015年10月)
『手のひらの京』(2016年9月)
『私をくいとめて』(2017年1月)
『意識のリボン』(2017年12月)
『生のみ生のままで』(2019年6月)
『オーラの発表会』(2021年8月)
『あのころなにしてた?』(2021年9月)
『嫌いなら呼ぶなよ』2022年7月)
『パッキパキ北京』(2023/12/5)
『激しく煌めく短い命』2025/8/25
『グレタ・ニンプ』2026/1/27


