【本の感想】『死んだら永遠に休めます』遠坂八重|死んで欲しいと思われるのは、どんな気分ですか?

【2026年3冊目】
今回ご紹介する一冊は、
遠坂八重 著
『死んだら永遠に休めます』です。
【感想】「死んで欲しいと思われるのは、どんな気分ですか?」
みんなが死んでほしいと思うのは
どいつだ?
日々業務で疲弊する過労死寸前の
会社員を描く物語です
会社のお荷物って、誰ですか??

僕はちょうど本書の総経理部と似たような職種でして
今日は本業の経理の合間にビール券を発注し銀行に年始挨拶し
ゴルフコンペの案内を得意先にメールしたりしてました
雑多な業務をこなす会社の縁の下ってカンジですねww
崩落寸前の会社の縁の下
さて本書の主人公の青瀬(あおせ)ちゃんが
勤めるのが総経理部です、僕と同じように
雑多な業務をこなしていますが、その量が
ハンパない!毎日残業当たり前、なんなら
会社に泊まっちゃうぐらいの忙しさです
地獄(ヘル)総経理部なんだ
さらにシンドイのが部長の前川さん
根っからのパワハラ気質で部員をイビリまくり
説教部屋に連れ込んでネチネチとイジメるとゆー
たまらん上司なのだ
前川よ、頼むから死んでくれ!
そんな願いが叶いました
突然失踪する、前川部長
みんな大喜びと思いきや
ことはそんな簡単ではない
私は部下に殺されました・・
置き土産のような怪メールを残したことから
総経理部の面々は社内で容疑者となる
疑いを晴らすには、前川を探すしかない
かくして限界社員の青瀬ちゃんは
派遣社員の仁菜(にな)ちゃんと
コンビを組んで探偵業務を行うのでした
死んで欲しいと思っていた奴を
探さなくてはいけないとゆー矛盾
当然、青瀬ちゃんはヤル気なしですが
ヤル気まんたんなのが仁菜ちゃんです
どうしてそんなに熱心なの?
本書の読みどころが総経理部の
地獄のような働きっぷりです
・・これなら自分のがまし!と
みなさん胸をなでおろすことでしょう
そんな会社はもう辞めたら?
そんな風に思うのは、外野の視点だから
会社内の雰囲気に染まり、視野狭窄になって
しゃにむに働く青瀬ちゃんらが、痛々しい
・・会社にいなければ価値が無いの
さてヤル気まんたんな仁菜ちゃんの
活躍もあって前川失踪事件は解明されるが
本当の読みどころはその先にあります
事件の真相を明かされて、驚く青瀬ちゃん

え!そういうことだったの?
あまりに不快なことの真相に
青瀬ちゃんに同情するしかない
同僚にどう思われているのかは
知らないほうがイイのかも・・
読み進めるほどにシンドクなる限界社員の物語

逃げるが勝ちという言葉が頭に浮かびました

あなたの職場はどんな雰囲気ですか?
作品紹介(出版社より)
死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。
容疑者は――部下、全員。無能なパワハラ上司に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28歳の主人公・青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。
限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は二人で真相解明に取り組むのだが……。
発売前から「一気読み」「怖すぎる」と話題沸騰の、新しいストーリーテラーがおくる恐怖の“限界会社員ミステリ”!
作品データ
タイトル:『死んだら永遠に休めます』
著者:遠坂八重
出版社:朝日新聞出版
発売日:2025/2/20
作家紹介
遠坂八重(とおさか・やえ)
神奈川県出身。早稲田大学文学部卒業。
2022年、『ドールハウスの惨劇』で第二十五回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、デビュー。
遠坂八重の作品紹介
『ドールハウスの惨劇』2023/1/11
『死んだら永遠に休めます』2025/2/20


