ケイチャン
【2024年149冊目】
今回ご紹介する一冊は、
日野瑛太郎 著
『フェイク・マッスル』です。
もくじ
【感想】「1度身に着いたことは、カラダが覚えている」
あんな筋肉、ニセモノに決まってる!
たった3カ月だけのトレーニングで
ボディビル大会で入賞したアイドルの
嘘を暴く、マッスルミステリーです
ケイチャン
その筋肉は天然もの?
それとも養殖ですか?
スクープを狙う週刊誌が目を付けたのが
SNS上で炎上&拡散された投稿です
それは人気アイドルグループのメンバー
大峰颯太(おおみね そうた)ドーピング疑惑です
疑惑のアイドル大峰さんが
トレーニングジム店の経営を始めた
これは潜入取材のチャンスじゃないか!
そこで白羽の矢が立つのが
新人記者の松村くんです
上司の思い付きでトレーニングジムに
入会させられちゃった松村くんはしかし
コツコツと取材を積み重ねるうちに
スクープの大チャンスを掴むのだ
そして人気アイドルの大峰さんは
嘘を暴かれ地に落ちてしまうのだろうか・・
さて順調に進むと見えた
ドーピング疑惑の調査だが
いくら調べてみても
ドーピングの証拠が見つからない
ケイチャン
状況は揃っているのに、何故なんだ?
そして松村くんは図らずも大峰ジムで
トレーニングにハマってしまうのだ
当初は受け身で
ヤル気もなさそうな松村くんが
しだいに取材とトレーニングに
打ち込んでゆく様子が微笑ましい
ケイチャン
新人クン、がんばって!
ケイチャン
そして明かされる
ドーピング疑惑の真実に
うおお!そーきましたか!!
ちくしょうヤラれたぜ、と
満足して膝を打つことでしょう
見事に伏線回収して
繋がり明かされる
ケイチャン
『そうきましたか』の真実
ピタリとハマる結末が嬉しい
コミカルミステリーでした
ケイチャン
ボディビルの小説を読むと
筋トレしたくなっちゃいます
けど10回も腹筋&腕立て伏せ
僕は出来ないんだよな~
ケイチャン
よし、明日から
筋トレを頑張ろっとww
(↑絶対やらないヤツですね笑)
ケイチャン
あなたはトレーニング
していますか
作品紹介(出版社より)
たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。
文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。馬場智則というベテラン会員の助力を得て、大峰のパーソナルトレーニングを受講できるまでに成長。ついに得た大峰との一対一のトレーニングの場で、ドーピングを認める発言を引き出そうとするが、のらりくらりと躱されてしまう。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査にかけることを考え付くのだが――?
フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。
作品データ
タイトル:『フェイク・マッスル』
著者:日野瑛太郎
出版社:講談社
発売日:2024/8/21
作家紹介
日野 瑛太郎(ひの・えいたろう)
1985年茨城県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。
第67回、第68回、第69回江戸川乱歩賞最終候補を経て「フェイク・マッスル」で第70回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
日野 瑛太郎の作品
『フェイク・マッスル』2024/8/21