『チップス 上 ハゲタカ6』真山仁 あらすじと感想|誰がための復興支援?

【2026年45冊目】
今回ご紹介する一冊は、
真山仁 著
『チップス 上 ハゲタカ6』です。
「ハゲタカ」シリーズのファン、「日本の将来」について考えている
あらすじと感想
かつて『産業の米』と呼ばれた半導体は
今や『国家の戦略』そのものとなっている!
台湾にある世界最大の半導体メーカーを巡る
ハゲタカこと企業買収家・鷲津政彦の物語です
世界を相手する巨大ディールに手に汗を握る!!
『台湾有事』が懸念される
係争の地、台湾が今回の舞台です
現実世界でも九州にTSMCの熊本工場が稼働し
ホットな話題となりましたね
世界で1社しか作れない最先端半導体がある
そのメーカーが台湾のFSCです
カリスマ創業者が第一線から退き
次世代に経営を任せており万全の
態勢かと思われているのだが・・
FSCを助けて欲しい!
恩人からの願いを受けて
台湾へ赴く、鷲津政彦だが
肝心のFSC創業者からは
『そんなこと知らん』と言われるだ
一体どうなっているのか?
そんな中、台湾を巨大地震が襲う
その時を待っていたかのように
アメリカや中国がFSCに襲いかかる
窮地におちいるFSCに鷲津は
どう行動するのだろうか・・
その時代を映す鏡のようなテーマを
選ぶのがハゲタカシリーズです
この長いシリーズを読み返すと
時代の変遷に茫然としてしまう
凋落した、日本
まず愕然とするのが、日本の現状です
次々と主力産業を失い、国力を落とすも
かつての栄光を忘れられずに、正しく
現状を受け入れられない様子が、悲しい
肉食獣となった、アメリカと中国
『アメリカン・ファースト』を謳い文句に
世界の警察という役目を辞めた、アメリカ
同じように自国の利益だけを追求する中国は
異なるが同じように危険で怖い超大国なのだ
さて大国の思惑に巻き込まれる鷲津だが
今までのハゲタカシリーズで見せていた
猛禽類のようなガッツが本作では無く
あれれ!どうしたの?と感じてしまう
これが年を取ったということなのか・・
一方でFSCの若手社員チャールズが
必死に動くのが、鷲津と対照的です
もう1人の主人公的なチャールズが
今後どう動き感じるかが
本作の鍵となるのかも?
企業小説を得意とする真山仁
本作も登場人物たちのドラマに
同じサラリーマンとして共感や
同情そして憤りを感じてしまう

感情移入が止まりません
天災と人災で、大混乱となるFSC
本来は協力し合うべき社内だが
悲しいかな、そうはならず
クーデターが勃発したところで
上巻は終わる

いやもうドキドキですねえ 大企業って、怖いなー
しがない中小企業務めの僕には関係なさそうで、良かった~笑
万全な体制の会社など
ひとつもない!v
大国の思惑と権力闘争に
のめり込む企業小説でした
作品紹介(出版社より)
ハゲタカ・鷲津政彦が8年ぶりに帰ってくる!
小説家・真山仁氏の人気シリーズ「ハゲタカ」。2018年刊行の前作『シンドローム』に続く、待望の第6弾『チップス』がいよいよ発売!
舞台は台湾、テーマはいま最もホットな「台湾有事」と「半導体覇権」。
微細な半導体製造で世界一の技術を誇る台湾企業をめぐり、米国と中国が触手を伸ばす。そして、半導体産業の復活を狙う日本。ぶつかり合う大国の思惑に巻き込まれた鷲津政彦は、この難題をどう解くのか。
作品データ
タイトル:『チップス 上 ハゲタカ6』
著者:真山仁
出版社:日経BP
発売日:2026/2/20
作家紹介
真山仁(まやま・じん)
1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。
新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』で衝撃的なデビューを飾る。同作をはじめとした「ハゲタカ」シリーズはテレビドラマとしてたびたび映像化され、大きな話題を呼んだ。
他の作品に『虚像(メディア)の砦』『マグマ』『ベイジン』『プライド』『コラプティオ』『黙示』『そして、星の輝く夜がくる』『売国』『ダブルギアリング 連鎖破綻』『雨に泣いてる』『当確師』『バラ色の未来』『海は見えるか』『標的』『オペレーションZ』『シンドローム』『トリガー』など多数。
真山仁の作品紹介
『ハゲタカ〈上〉』2004/12/01
『ハゲタカ〈下〉』2004/12/01
『虚像の砦』2005/07/01
『マグマ』2006/02/07
『バイアウト(上)』2006/04/21
『バイアウト~ハゲタカ2~下』2006/04/21
『ベイジン〈上〉』 2008/07/18
『ベイジン〈下〉』 2008/07/18
『レッドゾーン(上)』 2009/04/24
『レッドゾーン(下) 』2009/04/24
『TV版ハゲタカ「日本を買い叩け!」編』2009/05/01
『TV版ハゲタカ「再生へのバイアウト」編』2009/05/01
『プライド』2010/03/01
『コラプティオ』2011/07/28
『黙示』2013/02/22
『グリード 上』2013/10/30
『グリード 下』2013/10/30
『そして、星の輝く夜がくる』2014/03/11
『売国』2014/10/30
『雨に泣いてる』2015/01/30
『当確師』2015/12/18
『海は見えるか』2016/02/25
『バラ色の未来』2017/02/16
『標的 』2017/06/29
『オペレーションZ 』2017/10/20
『シンドローム(上) 』2018/08/03
『シンドローム(下)』 2018/08/03
『アディオス! ジャパン 日本はなぜ凋落したのか』2018/10/05
『トリガー 上』 2019/08/30
『トリガー 下 』2019/08/30
『神域 上』2020/02/29
『神域 下』 2020/02/29
『当確師 十二歳の革命 』2020/12/21
『ロッキード』2021/01/13
『それでも、陽は昇る』2021/02/09
『プリンス』2021/05/29
『タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか』2021/08/20
『レインメーカー』2021/10/27
『墜落』 2022/06/28
『タングル』2022/11/18
『当確師 正義の御旗』2024/5/22
『アラート』2025/7/24
『ここにいるよ』2025/12/11
『チップス 上 ハゲタカ6』2026/2/20


