現代

『百年の時効』伏尾美紀 あらすじと感想|人生を賭けるに値する、仕事があるんだ

伏尾美紀『百年の時効』|ケイチャンブックス
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2026年22冊目】
今回ご紹介する一冊は、
伏尾美紀 著
『百年の時効』です。

この小説はこんな人にオススメ

警察小説が好き、ページ数の多いミステリー小説を一気読みしたい

あらすじと感想

警察小説

俺たちの捜査は犯人を捕まえるまで
終わることない!
昭和→平成→令和、世代と時代を越え
繋がる「警察魂」の物語です

傷ついた心に時効はない

現代のある日、元刑事の老人が
警官人生を思い返すシーンからスタート
50年前の未解決事件のことが忘れられず
心残りでしかたありません・・

これでは死にきれない!

そんな時この事件の関係者が死ぬ
そして彼の遺品から50年前の事件が
再び動きだすこととなるのだが
・・そんな昔の事件を解決できるの?

「人生を賭けるに値する、仕事があるんだ」

1974年に起きた一家惨殺事件
父親は日本刀で斬殺され
母親は小刀に無数に刺され
幼い女児は首を切られて失血死する
無残な描写が衝撃的です

・・許せない!

物語はこの事件を捜査する
4人の刑事の視点で進みます
元マル暴刑事の熱血漢、鎌田さん
努力家の鑑識官志望の、湯浅さん
昭和時代はこの2人のコンビが
根性の捜査をする

熱血&根性の昭和が熱い

時代が進み、平成に入ると
鎌田と湯浅の後継者として
忍耐強い、草加さんが登場する
オウム真理教の事件など
平成時代の大事件を挟みつつ
地道な捜査は続くのだ

やはり平成は忍耐の時代かも?

そしていよいよ時代は
令和へと進みます
男女同権の時代を反映してか
主人公は女性警官の藤森さんです

心の時代の令和らしい
心理戦が最終局面で展開します

個性的な刑事たちにグイグイと
物語に引き込まれてしまう
執念と熱血展開に
手に汗を握る

さて警察小説の定番と言えば
最後の種明かしですが
これを意外な人物が行います
え?こんな!という
伏線を全て回収する真相に
驚くことでしょう

警察小説の醍醐味ですね

世代を超えて繋げた
執念の捜査を描く
ド直球の警察小説

刑事魂を感じる物語でした

作品紹介(出版社より)

刑事たちの昭和は終わらない。
真犯人が見つかる、その日まで。

1974年に起きた一家惨殺事件。
未解決のまま50年――。
アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。

嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。
現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方は――。
感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス

作品データ

タイトル:『百年の時効』
著者:伏尾美紀
出版社:幻冬舎
発売日:2025/8/20

作家紹介

伏尾美紀 (フシオ・ミキ)

1967年北海道生まれ。北海道在住。
2021年、第67回江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』(受賞時タイトル「センパーファイ ーー常に忠誠をーー」)でデビュー。
他の著書に『数学の女王』がある。

伏尾美紀の作品紹介

『北緯43度のコールドケース』2021/10/6
『数学の女王』 2023/1/25
『最悪の相棒』 2025/4/23
百年の時効』 2025/8/20

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ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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