西洋史

【本の感想】『スケープゴートが変えた世界史 下 マリー・アントワネット、マタ・ハリからラスプーチン』ヴァンサン・モテ|死してからも何度も、殺される人たち

スケープゴートが変えた世界史 下 マリー=アントワネット、マタ・ハリからラスプーチン|ヴァンサン・モテ
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2025年47冊目】

今回ご紹介する一冊は、

ヴァンサン・モテ 著

『スケープゴートが変えた世界史 下』です。

【感想】「死してからも何度も、殺される人たち」

西洋史

彼・彼女らに対しては
どんな言葉を投げつけても
許されるのだ・・
生贄のアイコンとなった人の物語です

ある意味、人を越えた存在かも!?

悪女・暴君・裏切者
また
スパイ・ペテン師・暗殺者
そんな負のイメージを持つ
歴史上の人物が紹介されます

ホントは違うのかも??

そんな疑問よりも
イメージが勝ち
時代が経つにつれて
悪名も増していく

怖いですね!!

さて下巻となる本書の冒頭を飾るのは
みんな大好きマリー・アントワネットさん
少し前になりますがパリ・オリンピックの
開会式にも登場しましたね

ギロチン後の姿で!!

さすがフランスはパリ
エスプリが効いてるな~
と僕は思いましたが
隣で観ていた妻は
おもいっきり引いてました笑

こんなカンジに死後もイジられるのは
ちょっと酷いかもですね

「死してからも何度も、殺される人たち」

自分に素直であったのが
罪であったマリー・アントワネット
現代でも王族の方は自分の好きなように
生きようとすると批判されちゃいますよね

イメージが大切なんです

自分に素直といえばラスプーチも
そうだったらしいです

『怪僧』というイメージの彼が
実は平和主義者で戦争に反対していたのはちょっと驚きでした

イメージが正しいわけではない

こうと決めつけられて
悪役のアイコンとなり
死後も貶められ続ける

あわれな人々のお話でした

悪名を残して死ぬと
神話の神や悪魔のような存在となってしまうんですね
あなたはそんなのでも名を残したいと、思いますか?

作品紹介(出版社より)

狂人、裏切者、殺人者、倒錯者、放蕩者などとレッテルを貼られ、歴史の教科書などで「悪人」と教えられた人々は、本当にそうだったのか? 後の世の誰かがある意図のもと作り上げた虚像ではないのか? その闇に光を当てる。

作品データ

タイトル:『スケープゴートが変えた世界史 下』
著者:ヴァンサン・モテ
翻訳:太田 佐絵子
出版社:原書房
発売日:2025/1/27

作家紹介

ヴァンサン・モテ

歴史分野を専門とする作家、ジャーナリスト。いくつかの雑誌に寄稿しているほか、フランス・テレヴィジオンの「歴史の秘密 Secret d’Histoire」のディレクターもつとめている。

ヴァンサン・モテの作品紹介

スケープゴートが変えた世界史 上・ネロ、ルクレツィア・ボルジアからカトリーヌ・ド・メディシス』2025/1/27
スケープゴートが変えた世界史 下・マリー=アントワネット、マタ・ハリからラスプーチン』2025/1/27

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サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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