【本の感想】『君が眠りにつくまえに』水沢秋生|知らなくとも、繋がっている

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水沢秋生『君が眠りにつくまえに』とモスバーガー

ケイチャン

ケイチャン

【2025年70冊目】

今回ご紹介する一冊は、

水沢秋生著

『君が眠りにつくまえに』です。

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【感想】「知らなくとも、繋がっている」

群像小説

彼らは知ることがあるのだろうか?
運命で繋がっていたことに・・
コンビニですれ違う男女3人の
人生が変わる群像劇です

あなたは誰なんですか?

ケイチャン

ケイチャン

ちょくちょく見るけど
ぜんぜん知らない人って
いますよね?

世界は知らない人ばかり

ある日ある時
コンビニに会した3人が主人公
共通するのは
人生が上手く行ってないこと

諦めだけが上手になる

ところが3人の運命は
転換期を迎えていました
諦めから一歩を踏み出す
奇跡が人知れず起こるのだ

「知らなくとも、繋がっている」

事故で妻を失った、会社員
母の看護で疲れ果ては、デリヘル譲
優秀な弟にコンプレックスを持つ、大学生
人生が上手く回っていない3人

物語は主人公を変えながら進みます
しかし彼らには他者が映らない
視界の外にいるんです

ケイチャン

ケイチャン

・・もどかしい

そんな3人がすれ違いながら
人生の転換点に向かって進む
見えないけれど影響し合っている
神の視点から俯瞰するようです

トラブル発生!

変化の前には前兆がある
3人共にトラブルに巻き込まれる
踏んだり蹴ったりの様子に
同情しかありません

誰かのチカラで乗り越える

知らない人の行動が
好転の原因となる
バタフライエフェクト的な
ストーリー展開が面白い

知らない人々が
知らないうちに繋がる

ケイチャン

ケイチャン

僕も誰かと繋がってるかも?
なんて思ってしまいました

ケイチャン

ケイチャン

希望的なエンディングも嬉しい
繋がる群像劇でした

作品紹介(出版社より)

事故で妻を亡くした会社員、友人も彼女も才能もない大学生、母の看病で全てを失った女性──コンビニですれ違っただけの3人の男女。人気最下位の競走馬「マジメガイチバン」がレースで一発逆転した夜、彼らの人生をひっくり返す大事件が起こる。懸命に生きているのに報われない人たちの、運命の72時間を描く感動作。 

作品データ

タイトル:『君が眠りにつくまえに』
著者:水沢秋生
出版社:新潮社
発売日:2025/4/24

作家紹介

水沢秋生(みずさわ・あきお)

神戸市生れ。出版社勤務などを経て、フリーライターに。
2011年『ゴールデンラッキービートルの伝説』で恩田陸が選考委員を務めた第7回新潮エンターテインメント大賞を受賞。
他の著書に『プラットホームの彼女』『俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない』『ミライヲウム』などがある。

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水沢秋生の作品

『ミライヲウム』2020/7/27
君が眠りにつくまえに』2025/4/24