【本の感想】『永田町のシンデレラ』西川三郎|停滞した日本を、なんとかしたい!

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西川三郎『永田町のシンデレラ』を読んだ感想とケーキ

ケイチャン

ケイチャン

【2024年157冊目】

今回ご紹介する一冊は、

西川三郎 著

『永田町のシンデレラ』です。

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【感想】「停滞した日本を、なんとかしたい!」

政治小説

美貌のニュースキャスターが
日本初の女性内閣総理大臣に!?
抵抗勢力を撃破してトップへと昇る
シンデレラガールの物語です

国会に巣食う妖怪を、一掃せよ!

主人公の起床シーンからスタートします
午前2時に目覚める松嶋玲子(まつしま れいこ)さん
熟睡している夫を残し、ベッドを後にして
テレビ局へと出勤します

ケイチャン

ケイチャン

ニュースキャスターって、大変だね

そんな彼女に与党の派閥領袖の大物議員から
国会議員選挙への出馬要請がなされる
グフフ・・玲子ちゃんなら楽勝だよ、と
・・これは大変、夫に相談しなきゃ!

年下のちょいポチャの旦那さまは
その容貌に反して、キレッキレの
外資系投資会社のトレーダーです
・・でも子供を諦めて、少し距離があるみたい・・

案の定、玲子さんの立候補に対して
ネガティブな意見を述べる夫氏
しかしこれは逆に玲子の反骨精神に
火をつけるのだ

「停滞した日本を、なんとかしたい!」

さて物語は国会議員となり
少子化対策大臣となった玲子さんが
移民政策を進めるために
奮闘する姿が描かれてゆく

しかし国会には
さまざまな考えの議員がいる
しかもその大半は
近視眼的かつ身勝手なもの

今の議席があればいい!
何でもいいから大臣になりたーい!
10年、20年先の日本って言っても
僕は老人だし死んでるだろうから
もうそんなの、知らないよ??

ケイチャン

ケイチャン

うーん、お年寄りの考えだと
やっぱり、そうなっちゃいますよね
けれども自分のことも大切だけど
子供や孫の世代のことも
考えて欲しいな

50年先を見据える玲子さんと
今が大切な大ベテラン大物議員とは
見ている世界が違うんです

物語の終盤は玲子さんVS抵抗勢力との
手に汗握る政治闘争が描かれます

ケイチャン

ケイチャン

玲子さん、がんばって!

また玲子さんと夫との関係性も
本作の魅力の一つです
当初は冷淡そうに見えた彼が
実は玲子さんを裏から懸命に
支えるようすにホロリとさせられる

悪い魔女の言いなりではいられない

ケイチャン

ケイチャン

自らの意志で階段を昇る
シンデレラの活躍が
現実でも見られると
いいですよね!

作品紹介(出版社より)

日本初の女性総理が、腐った政界をぶっ壊す!
日本の政界に巣食う諸悪の根源を徹底的に炙り出す、痛快政治小説!

キャスター出身の女性政治家・松嶋玲子。少子化対策担当大臣として奮闘するが、夫の敏腕トレーダー・圭とは不仲でほとんど会話がない。そんなある日、総理が倒れ、予期せず総裁選に出馬する羽目に——。玲子は魑魅魍魎蠢く永田町を浄化し、未来への礎を築くことができるのか。間違いだらけの日本政界に一石を投じる、傑作政治小説。

作品データ

タイトル:『永田町のシンデレラ』
著者:西川三郎
出版社:幻冬舎
発売日:2024/3/27

作家紹介

西川三郎(にしかわ・さぶろう)

1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、大手生命保険会社に入社。
1999年ジャパニアス株式会社を創業。
2022年9月東証グロースに上場

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西川三郎の作品

『凍える豹』1996/2/1
『沖縄の虎』1996/10/1
『ビッグバン・ウォーズ: 金融・生保最後の選択』1998/2/10
『小説家の経営術』2009/7/1
『瘤』2009/8/25
『欲』2010/7/20
『罠』2017/10/5
永田町のシンデレラ』2024/3/27

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