ケイチャン
【2024年103冊目】
今回ご紹介する一冊は、
田内学 著
『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』です。
もくじ
【感想】「優しいお金が社会を回す」
世の中、お金が全てでしょ!
でも、お金ってなーに?
お金を通じて社会を読み解く
やさしいお金の本です
ケイチャン
みなさんはお金が欲しいですか?
僕はめっちゃ欲しいです!笑
ケイチャン
でももうこれはお金がご主人様で
僕はそれに使える奴隷みたいじゃない?
そんなの絶対に間違ってますよね!
さて本書は物語形式になっており
お金持ちの投資家であるボスが
たまたま屋敷を訪れた中学2年生の悠斗くんと
外資系投資銀行の新米社員の七海ちゃんに
お金の謎と
社会のしくみを
身近な例を上げて説明していきます
ケイチャン
たいへん読みやすいですね
ボスのお話は取っ付き易く
うんちくに富み
スルスルと頭に入ってきます
ケイチャン
けどちょっと綺麗ごと過ぎない?
街のトンカツ屋の息子である
悠斗くんはちょいちょい反発します
はいはい、それはアナタがお金持ちだからでしょ
ウチの親は汗水たらしてトンカツ揚げて
数百円の利益を出して暮らしているんだよ
お金を右から左に動かして
巨万の富を得るお金持ちって
ズルくない?
けどね悠斗くん
キミのご両親は充実して
暮らしているようだよ・・
ケイチャン
びっくりするほど読み易い本でした
老後資金・物価高・財政赤字・格差社会
まあほとんどの社会問題には
お金が絡んでいるのですが
ボスの視点から解説すると
これらの諸問題に新しい見方が得られます
ケイチャン
僕は以前から日本の巨額な財政赤字が
気になっていました
その額なんと1,200兆円!!
理解の範疇を超えるとんでもない金額です
国民1人あたり1,000万円の借金となれば
もうお手上げ状態と思いますが
ボスの見方は違います
借金は財産なのです
社会インフラとなったり
企業や個人の預金となって
1,200兆円は保全されている
そう思うと逆に
安心な気持ちになりませんか?
このようにクルリと逆転するような
視点をいくつも僕に与えてくれて
ポロポロと目から鱗が落ちるようでした
そして本書の根底に流れるものが
思いやりに満ちた人間愛です
・・世界は贈与で出来ている
ケイチャン
なんて優しい考え方なんだろう・・
ケイチャン
本書を読んでから新札を見ると
渋沢栄一さんがちょっと
微笑んでいるようでした(笑
そんな気持ちにさせる不思議な物語でした
作品紹介(出版社より)
話題沸騰!Amazonベストセラー総合1位!!「19万部」突破! 大人も子どもも知っておきたいお金の教養小説!
元ゴールドマン・サックスのベストセラー作家が描く、青春「お金」小説!子どもでも楽しめて大人の教養になる!ラストで泣ける物語!
作品データ
タイトル:『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』
著者:田内 学
出版社:東洋経済新報社
発売日:2023/10/18
作家紹介
田内 学(たうち・まなぶ)
1978年生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。
2003年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。以後16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。日本銀行による金利指標改革にも携わる。
田内 学の作品紹介
『お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』2021/9/29
『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』2023/10/18