【本の感想】『消費される階級』酒井順子|みんな他人にはそんなに興味ないよ

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酒井順子『消費される階級』を読んだ感想とバームクーヘン

ケイチャン

ケイチャン

【2024年121冊目】

今回ご紹介する一冊は、

酒井順子 著

消費される階級』です。

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【感想】「みんな他人にはそんなに興味ないよ」

エッセイ

上下の差別意識はなくなるのか?
皇室からジャニーズタレントまで
平成の人気エッセイストが物申す
令和時代の社会様相です

全国民がパネリスト!

平成から令和へと時代が移って
人々の意識や社会の価値観も
ずいぶんと変わってきました

ケイチャン

ケイチャン

みなさんはアップデート
出来ていますか?

ケイチャン

ケイチャン

僕は大丈夫かな?汗

そんな中で従来の日本人に
根付いていた『上下関係』に
スポットを当てて、この現代を
考察するのが本書となっています

ニュースの話題にも上がる
21の事柄をテーマにして
平成を代表するエッセイストが観るこの時代は
以前より良くなっているのでしょうか?

「みんな他人にはそんなに興味ないよ」

男尊女卑、年功序列に学歴社会
上下の区別が続いた日本人に
フラットで対等な人間関係を
築くことは難しいのか?

ケイチャン

ケイチャン

こういった無意識の差別は
根強くありますよね

いっぽうで逆転した価値観がある

平成時代にキモいと軽蔑された
オタクの皆さんは
推し活が尊ばれる令和時代で
最上の階級となりました!

ケイチャン

ケイチャン

おめでとうございます笑

さて本書を読んでいて気になるのが
自分が他人に
どう思われているのか?
どう言われているのか?
みんな気にしているところです

ホントは他人は自分のことを
なーんとも思っていないのに

バラエティー番組のパネリストたちは
よく知らなくとも
なんとも思ってなくとも
何か言わなくてはならない
そんな彼らの発言を気にする必要があるのか?

プーくん

プーくん

もう他人の意見なんて
聞かなくっていいよ!

ケイチャン

ケイチャン

僕を良く知らない奴に
何を思われ言われようが
知ったこっちゃない
そんな鈍感力を身に付けよう

・・そんな風に思いました

ケイチャン

ケイチャン

逆によく知らない人のことを
あーだこーだ言わない
その価値観を認めよう
とも思いました

今の時代の風を読み解く本作

ケイチャン

ケイチャン

けれど、
あえて空気を読まない人が
今後増えてくるような気がします

作品紹介(出版社より)

あの人より、上か、下か――
「差別や格差を無くして、様々な違いを持つ人々が全て横並びで生きていきましょう」となった昨今、表面上は序列、区別、差別は消えたものの、姿を変えた「凸凹」は、いまだ世の中のあちこちに。
『負け犬の遠吠え』『下に見る人』『男尊女子』『家族終了』など、時代を切り取る名著の書き手が、日本人の根深い階級意識をあぶり出す。

以下、「上に見たり、下に見たり」を考察する21章タイトル。
・男高女低神話のゆらぎ
・五十代からの「楢山」探し
・まぶた差別と日韓問題
・“親ガチャ”と“子ガチャ”
・東大礼賛と低学歴信仰
・『ドラえもん』が表す子供社会格差
・「有名になる」価値の今昔事情
・「ひとり」でいることの権利とリスク
・おたくが先達、“好く力”格差
・バカ差別が許される理由
・ミヤコとアズマ、永遠のすれ違い
・「かっこいい」、「ダサい」、「センスいい」
・超高齢化時代のおばあさん格差
・姫になりたい女の子と、姫として生まれた女の子
・デジタル下層民として生きる
・男性アイドルは無常の風の中に
・世代で異なる、斜陽日本の眺め方
・反ルッキズム時代の容姿磨き
・モテなくていいけど、出会いたい
・稼ぐ女と、使う女
・遅ればせながらの金融教育
───
人が二人いればすぐに上下をつけたくなる人間という生き物は今、もしかしたら本能なのかもしれないその「上下差をつけたい」という欲望を内に秘めつつ、「違いを認め合い、すべての人が横並びで生きる」という難題に挑もうとしています。
実は革命以上の困難を伴うものなのかもしれないその挑戦は、これからどうなっていくのか。
我々の生活の中に潜む階級の数々を見つめつつ、考えていきたいと思います。
(本書「はじめに」より一部抜粋)

作品データ

タイトル:『消費される階級』
著者:酒井順子
出版社:集英社
発売日:2024/6/26

作家紹介

酒井順子(さかい・じゅんこ)

1966年東京生まれ。高校時代より雑誌「オリーブ」に寄稿し、大学卒業後、広告会社勤務を経てエッセイ執筆に専念。
2003年に刊行した『負け犬の遠吠え』はベストセラーとなり、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞。古典作品にまつわる著書も数多く、『枕草子』の現代語訳も手がけている。
他の著書に『枕草子REMIX』『女流阿房列車』『紫式部の欲望』『ユーミンの罪』『地震と独身』『子の無い人生』『百年の女』『家族終了』『日本エッセイ小史』などがある。

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酒井順子の作品紹介

『負け犬の遠吠え』2003/10/1
『おばさん未満』2008/9/26
『男尊女子』2017/5/26
『裏が、幸せ』2018/1/4
『うまれることば、しぬことば』2022/2/25
消費される階級』2024/6/26

…他多数

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