ケイチャン
【2022年130冊目】
今回ご紹介する一冊は、
最東対地 著
『この場所、何かがおかしい』です。
もくじ
【感想】「あやしい場所には磁力がある」
なんでこんなもの作っちゃったんだろ?
毒ガス資料館
世界平和大観音
まぼろし博覧会
かつての賑やかさを思い返すと
いっそう侘しい廃墟
鬼怒川温泉街
清里駅前
そんな場違いで違和感たっぷりの
おかしいスポットを紹介します
いかにもアヤシイものには
ああ、見ちゃいけないんだ
と思いつつも視線を向けずにはいられない
そんな磁力がありませんか?
日常に潜む違和感を
正面から見据える本書
そう、表紙のピンクの違和感のセーラちゃんに
あなたの目も惹きつけられているはず笑
作品紹介(出版社より)
街を歩いていると、予想もつかないおかしなモノに遭遇することがある。
「うおわぁ! なな、なんじゃこれは! 」
デカすぎて逆にご利益のなさそうな仏像、おばけが出るかもしれない出版社、
雅な建物の中で煩悩が渦巻く遊郭跡、なぜか貝だらけの哀愁漂う公園、
ガラクタしかないルール無用の秘宝館、街のあちこちにかかしが住んでる村…。
いったい誰が、いつ、なんのために作ったのか。
めちゃ気になる。近づきたいような、そうでもないような…。まったく意味不明理解不能、頭が混乱すること間違いナシ!
違和感満載のヘンテコスポットを、
人気ホラー作家・最東対地が自ら足を運び、
想いや妄想、推察を巡らせて、その実情を鋭く深堀した
激ゆるナンセンス街中観察入門。■目次
1章 地図から消された島・大久野島(広島県)
2章 かかしが生活を営む村・案山子畑(滋賀県)
3章 もんてきて! 時が止まった島・沖島(滋賀県)
4章 禁則を破ると死ぬ?福井最恐のスポット・雄島(福井県)
5章 海を見渡すむちうち大観音・世界平和大観音(兵庫県)
6章 親子二代で作り上げた貝スポット・貝殻公園(愛知県)
7章 消えていく残光・小池遊郭跡(愛知県)
8章 アートにルールはいらない! まぼろし博覧会(静岡県)
9章 五頭龍さまに恋頼み・江ノ島(神奈川県)
10章 使われなかった要塞・友ヶ島(和歌山県)
11章 弾けて朽ちたバブルの面影・鬼怒川温泉街(栃木県)
12章 オサレでハイソな廃墟・清里駅前(山梨県)
13章 ビルに挟まれた強運厄除けつよつよ神社・小網神社(東京都)
14章 怪の入り口・東京トンネル怪紀行(東京都)
15章 素通りする深淵・エクスナレッジ本社(東京都)
作品データ
タイトル:『この場所、何かがおかしい』
著者:最東対地
出版社:エクスナレッジ
発売日:2022/8/4
作家紹介
最東対地(さいとう・たいち)
1980年5月9日生まれ。大阪府交野市出身。大阪府在住。2013年より執筆活動を開始。
ホラーブログ『最東対地の嗤う壷』開設。
『夜葬』(角川ホラー文庫)で第23回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。
近著に『カイタン』(集英社オレンジ文庫)、『恐怖ファイル 不怪』(竹書房怪談文庫)など。
最東対地の作品紹介
『怨霊診断』 2018/09/19
『異世怪症候群』 2020/08/19
『この場所、何かがおかしい』 2022/08/04