ケイチャン
【2022年103冊目】
今回ご紹介する一冊は、
三浦しおん、道尾秀介、西加奈子、角田光代、重松清、川上未映子、森絵都、池澤夏樹、綿矢りさ、吉本ばなな、高橋源一郎、村山由佳、小川洋子、浅田次郎 著
『とあるひととき 作家の朝、夕暮れ、午後十一時』 です。
もくじ
【感想】「時は移ろい、想いは漂う」
一日の始まりとなる、朝
昼と夜の境目の、夕暮れ
夜が降りきる、午後十一時
一日を区切る、ひとときを描きます
性別も年齢もバラバラで統一感のない作家陣だなあと思ったけれど
それが返って様々な色合いを出していて、楽しく読めました
そう一度として同じ日はなく
同じ朝焼けも夕焼けもないように
鮮やかなグラディエーションの変化を
表情豊かに見せる
毎日が特別な日なんだね
あれれ!でも午後十一時の深夜は同じぢゃないの?
・・そうかも知れない笑
なんでもない一日が
豊かに思えるようになる
彩り豊かなエッセイ集でした
坂内拓さんの美しいイラストレーションも
素敵
あなたも何度も
ページを捲りたくなる
作品紹介(出版社より)
花王プラザ人気連載、14人の人気作家が一日の3つの時間帯(朝、夕暮れ、午後11時)を絶妙に描いたエッセイアンソロジー。贈り物にも最適な一冊。
◉「朝」のひととき
三浦しをん「目覚めたときが朝」
道尾秀介「こうして背表紙は増えていく」
西加奈子「間違いなく朝は」
角田光代「朝の損得」
重松清「指一本、指二本……」◉「夕暮れ」のひととき
川上未映子「夕暮れの、どんな空を見ても」
森絵都「暮れゆく空を仰ぐ」
池澤夏樹「長い夕暮れ、短い夕暮れ」
綿矢りさ「夕暮れの諦め」◉「午後11時」のひととき
吉本ばなな「そわそわ、しみじみ」
高橋源一郎「ラジオの時間」
村山由佳「上機嫌なままで」
小川洋子「分かれ道」
浅田次郎「午後十一時という非常」
作品データ
タイトル:『とあるひととき 作家の朝、夕暮れ、午後十一時』
著者:三浦しおん、道尾秀介、西加奈子、角田光代、重松清、川上未映子、森絵都、池澤夏樹、綿矢りさ、吉本ばなな、高橋源一郎、村山由佳、小川洋子、浅田次郎
出版社:平凡社
発売日:2022/5/27