ケイチャン
今回ご紹介する一冊は、
ブレイディみかこ 著
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』です。
もくじ
【感想】「瑞々しい感性は常識のフィルターを突き破り新しい捉え方を見せてくれます」
みなさんご存知のベストセラー
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーの
続編です
イギリスの労働者階級
ダンプ運転手に嫁いだ、みかこさんと
下層住民が多い中学校に通う、息子との
刺激と示唆に満ちた
日常を描く物語です
まことに考えさせられる!
舞台は現代のイギリス
ユーロ脱退を巡り
国民間に溝が出来てしまった政治
労働党の福祉政策が破綻し
保守党の下どうにもならない
経済格差が出来て
分断される人々
もう平等で公平な関係なんて
壊れてしまった世界
その中、下層社会から
子供の眼を通して
さまざまな社会問題を提起する本作は
今を生きる我々が直面しているテーマを
まざまざと眼前に突き付けます
もはや必読の課題図書かも
僕たち大人が、あたりまえであると
何気なく見過ごしている日常も
子供の眼を通すと
なぜ?
おかしい!
どうして・・
と感じることがあるのでしょう
きっと私たちも子供の頃には
感じていたように・・
今回も
貧困
移民
ジェンダー
などの差別や問題をテーマとしています
みかこさんと息子くんとの会話は
ウィットに富み
新鮮な驚きに満ちて
新しい視点を見せてくれる
ちょうど僕にも中学2年の息子がおりまして
これが気に食わないことがあると
天井を蹴破って大穴を開けちゃうような
思春期の男子なのですが・・
可愛いのです笑笑
息子にも本作を読んでもらって
感想を聞きたいものだ
あなたが一緒に読みたい方は
誰ですか?
作品紹介(出版社より)
「ぼく」は13歳になった。
そして親離れの季節が――。
80万人が読んだ「一生モノの課題図書」、ついに完結。13歳になった「ぼく」の日常は、今日も騒がしい。フリーランスで働くための「ビジネス」の授業。摂食障害やドラッグについて発表する国語のテスト。男性でも女性でもない「ノンバイナリー」の教員たち。自分の歌声で人種の垣根を超えた“ソウル・クイーン”。母ちゃんの国で出会った太陽みたいな笑顔。そして大好きなじいちゃんからの手紙。心を動かされる出来事を経験するたび、「ぼく」は大人への階段をひとつひとつ昇っていく。
これは、読んでくれたあなたの物語。
そして、この時代を生きるわたしたちの物語――【目次】
1.うしろめたさのリサイクル学
2.A Change is Gonna Come ――変化はやってくる――
3.ノンバイナリーって何のこと?
4.授けられ、委ねられたもの
5.ここだけじゃない世界
6.再び、母ちゃんの国にて
7.グッド・ラックの季節
8.君たちは社会を信じられるか
9.「大選挙」の冬がやってきた
10.ゆくディケイド、くるディケイド
11.ネバーエンディング・ストーリー
作品データ
タイトル:『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』
著者:ブレイディみかこ
出版社:新潮社
発売日:2021/9/16
一緒に読むことをおススメします。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
電子書籍はこちら↓
作家紹介
ブレイディみかこ
ライター・コラムニスト。
1965年福岡市生まれ。
1996年から英国ブライトン在住。
2017年、『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』で新潮ドキュメント賞を受賞。2019年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で毎日出版文化賞特別賞受賞、Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞受賞などを受賞。
ブレイディみかこの作品
『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』(2016年9月)
『 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から 』(2017年4月)
『 花の命はノー・フューチャー──DELUXE EDITION 』(2017年6月)
『 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~ 』(2017年10月)
『 ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち 』(2020年6月)
『 ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain 』(2020年10月)
『 何とかならない時代の幸福論 』(2021年1月)
『 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち 』(2021年5月)
『 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ 』(2021年6月)
『 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 』(2021年6月)
『 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 』(2021年9月)