【本の感想】『僕たちは我慢している』藤岡陽子|意思無き所に、栄冠は無い

【2026年5冊目】
今回ご紹介する一冊は、
藤岡陽子 著
『僕たちは我慢している』です。
【感想】「意思無き所に、栄冠は無い」
名門の中高一貫男子校生ならば
親の望み通り勉強して東大に行くのが
当たり前なの?
悩める受験生たちを描く物語です

明日は共通テストですね!
都内有数の私立名門男子校で
野球をしている(していた)
3人を中心にストーリーは進む
それぞれの家庭の事情が
大学進学に影響を与えています
家業を継ぐのが、僕の運命
けれど僕の意思って
なんだろう?
この進路は本当に
僕の望みなのか?
悩み、戸惑っていては
勉強も進まない
彼らはどうやって
超難関大学を目指す
モチベーションを上げたのか?
野球をやっていた3人が
選手交代のように主人公を勤め
高1から高3に年次を上げ
受験と受験後の姿を描く
群像劇です
同級生でも事情はいろいろ
難病の親を持つもの
代々医師の家業を持つもの
親から何も言われないもの
進路を決める背景が語られます
さて彼ら3名の決意に
影響を与えるのが
不動の学年トップ
香坂(こうさか)くんです
学校生活は友達の存在が
大きいもの

相談を受け助言する友人って、いいものですね
何故、勉強しなきゃいけないのか?
偏差値だけが、価値観なのか?
悩める彼らの姿に受験生の
僕の息子を重ね合わせてしまう
こんなに我慢させて、いいのだろうか・・
悩みもがく内に
自分の気持ちに気づき
受験勉強に立ち向かう
高校生たちが、尊い

やらされているだけではモチベーションなんて出るはずもない
自らの意思こそがチカラの源ですよね!

さて明日はいよいよ共通テストですね!
受験生の皆さん頑張ってください
作品紹介(出版社より)
中学受験のバイブル・『金の角持つ子どもたち』から4年。12歳だった子どもたちが高校生となり、金の角は金の剣となり、超難関大学受験に挑みます!
中学から野球部で一緒だった三人。
千原道人は高校では受験に専念するつもりが、中小企業を営む父の病気が再発した……。
高校でも野球を続けている穂高英信は、総合病院の四代目として期待されているが、医学部受験には及ばない成績に迷う……。
唯一夏の大会を最後に引退した中森揮一は、周回遅れの受験勉強にまったく身が入らず、大学受験を辞めようかとさえ思う……。
もう一人、中一から学年トップを維持する香坂淳平。彼にも思い悩みが……。
それぞれに容易ならざる事情を抱えながらも、彼ら高校男子はどのようにして心を決めたのか–その軌跡と到達点を描く。
作品データ
タイトル:『僕たちは我慢している』
著者:藤岡陽子
出版社:COMPASS
発売日:2025/5/13
作家紹介
藤岡陽子(ふじおか・ようこ)
1971年、京都生れ。同志社大学文学部卒業。
報知新聞社にスポーツ記者として勤務。退社後、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。
帰国後に小説の執筆を始め、2006年「結い言」で北日本文学賞選奨を受賞。
2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。
ほかの著書に『トライアウト』『波風』『おしょりん』『テミスの休息』などがある。
藤岡陽子の作品紹介
『海路 (テーマ競作小説「死様」) 』2011/6/18
『トライアウト』2012/1/18
『ホイッスル』2012/9/15
『手のひらの音符』2014/1/22
『おしょりん』2016/2/15
『テミスの休息』2016/4/12
『満天のゴール』2017/10/26
『この世界で君に逢いたい』2018/7/19
『海とジイ』2018/11/15
『跳べ、暁!』2020/7/8
『きのうのオレンジ』2020/10/26
『メイド・イン京都』2021/1/7
『空にピース』2022/2/24
『僕たちは我慢している』2025/5/13
『春の星を一緒に』2025/8/27


