ケイチャン
【2022年52冊目】
今回ご紹介する一冊は、
島本理生|辻村深月|宮部みゆき|森絵都| 著
『はじめての』です。
もくじ
【感想】「イメージの翼を羽ばたかせ、夜を駆けよ!」
目を疑うような豪華な執筆陣に驚きです
島本理生『私だけの所有者』
アンドロイドは恋をする夢を見るのか?
ミステリーの仕掛けもあるが、なにより
ふるふると揺れちゃうような心理描写が素敵
さすがは恋愛小説の旗手、島本理生ですね!
辻村深月『ユーレイ』
自殺を決意した中二の少女が出合ったのは
素足に白のワンピースを着たユーレイであった
夏を終えた海辺での1夜の物語
少女2人が花火をするシーンは幻想的なイメージですね
宮部みゆき『色違いのトランプ』
反抗期の娘が捕まった?しかも異世界で!
そこでとった解決方法はカード交換だった
親子であっても、分かり合えるとは限りませんね
森絵都『ヒカリノタネ』
同じ人に4回目の告白を決意するjk由舞ちゃん
必勝法はタイムトラベルなのだ!
全編ほぼギャグで、笑わずにいられないです
YOASOBI とコラボってところが想像しやすく
物語に入り込み易かったです
4人の作家それぞれの個性が出ていて
とても楽しく読めました
PVのリリースが待ち遠しいですね
作品紹介(出版社より)
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
日本エンターテインメントの最前線&最高峰!日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!
小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)※文字をやや大きくし、漢字にはルビを多めにふっています。
それぞれの作家のファンはもちろん、全ての世代の方々に楽しんで頂ける、「はじめての」読書にもお勧めしたい小説集になりました。
作品データ
タイトル:『はじめての』
著者:島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都
出版社:水鈴社
発売日:2022/2/16
作家紹介
■島本理生(しまもと・りお)
198年、東京生れ。
1998年、「ヨル」で「鳩よ!」掌編小説コンクール第二期10月号当選(年間MVP受賞)。
2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作を受賞。
2003年「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞を受賞。
2018年『ファーストラヴ』で直木賞を受賞。
著書に『シルエット』『リトル・バイ・リトル』『生まれる森』『ナラタージュ』『一千一秒の日々』『あなたの呼吸が止まるまで』『クローバー』『波打ち際の蛍』『君が降る日』『真綿荘の住人たち』『あられもない祈り』『アンダスタンド・メイビー』などがある。
■辻村 深月(つじむら・みづき)
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。
2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞受賞。
2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞受賞。
2018年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞受賞。
著書に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『島はぼくらと』『盲目的な恋と友情』『朝が来る』『東京會舘とわたし』『青空と逃げる』『傲慢と善良』など多数。
■宮部 みゆき(みやべ・みゆき)
1960年、東京生れ。
1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。
1989年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。
1993年『火車』で山本周五郎賞を受賞。
1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。
1999年には『理由』で直木賞を受賞。
2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞受賞。
2002年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。
2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞した。
他の作品に『ソロモンの偽証』『英雄の書』『悲嘆の門』『小暮写眞館』『荒神』『この世の春』などがある。
■森 絵都(もり・えと)
1968年東京生れ。
1990年『リズム』で講談社児童文学新人賞受賞。
1995年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞受賞。
1999年『カラフル』で産経児童出版文化賞受賞。
2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞受賞。
2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞受賞。
著書に『永遠の出口』『ラン』など。
■YOASOBI(よあそび)
コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、「小説を音楽にするユニット」 。
2019年11月に公開された第一弾楽曲「夜に駆ける」はBillboard Japan 総合ソングチャート”HOT100″にて2020年年間1位を獲得し、2021年12月に史上初のストリーミング累計7億回再生を突破。第二弾楽曲「あの夢をなぞって」は原作小説がコミカライズ、第三弾楽曲「ハルジオン」は飲料や映像作品とのコラボレーションを果たし、7月に第四弾楽曲「たぶん」、9月に「群青」をリリース。12月には鈴木おさむが原作小説を手掛けた楽曲「ハルカ」を発表。2021年1月6日に満を持して初のCD『THE BOOK』をリリース。豪華な仕様が大いに話題を呼び、オリコンデイリーランキング初登場2位を記録しながら、配信では全ての楽曲がApple Musicストリーミングチャートで15位以内に同時ランクインするという快挙を達成。立て続けにリリースしたTVアニメ『BEASTARS』OPテーマ「怪物」、EDテーマ「優しい彗星」も各種チャートで1位を獲得。2月には、初のワンマンライブ『KEEP OUT THEATER』を新宿・ミラノ座跡地の工事現場にて開催。5月に「もう少しだけ」をリリースし、6月に発表されたBillboard Japanの2021年上半期チャートでは、アーティスト・ランキング“Billboard JAPAN TOP Artists”で首位を獲得。その勢いのまま7月にはNTTドコモ「ahamo」CMソングにも起用された「三原色」をリリース。同月、ユニクロ「UT」とのコラボライブ『SING YOUR WORLD』をユニクロ有明本部内・UNIQLO CITY TOKYOにて開催し、YouTube LIVE配信で、同時接続者数28万人を記録する盛り上がりを見せた。8月には小学生の手紙を原作とした「ラブレター」、9月には原作小説と同時リリースされた「大正浪漫」、10月にはNHK子ども向けSDGs番組シリーズ「ひろがれ!いろとりどり」テーマソングとして書き下ろした「ツバメ」を発表。12月にはその年リリースした楽曲全てを含む2nd EP『THE BOOK 2』を発売し、日本武道館にて初の有観客ライブも大成功におさめた。2022年2月より、島本理生・辻村深月・宮部みゆき・森絵都という4人の直木賞作家が原作小説を書き下ろし順次楽曲を発表していくというプロジェクト『はじめての』を始動。楽曲・小説・映像とさまざまな表現にその活動の幅を広げている。
【第一弾楽曲】
YOASOBI「ミスター」
2022年2月16日原作:島本理生「私だけの所有者」