【本の感想】『NEXUS 情報の人類史 下 AI革命』ユヴァル・ノア・ハラリ|神を作ったのか?それとも、悪魔を呼び出したのか?

【2025年90冊目】
今回ご紹介する一冊は、
ユヴァル・ノア・ハラリ 著
『NEXUS 情報の人類史 下 AI革命』です。
【感想】「神を作ったのか?それとも、悪魔を呼び出したのか?」
21世紀
ついに人類は異なる知生体と出会う
そのエイリアンとは・・AIである!
ホモ・デウスを越える
AIとの未来を考察する問題作です
僕たちは今まさに未知との遭遇中?
NEXUS(ネクサス)とは繋がりや結びつき
インターネットやSNSで未だかつてない
情報ネットワークを発達させた僕たちの
今後を大胆に予測するのがコンセプト
AIとは自ら考えて決定するモノ
そんな彼らにあるSNSの運営を任せたら
ミャンマーでロヒンギャが虐殺され
ブラジルでポピュリズムが台頭した

いったいどうしてこうなった?
自ら考えて決定する、AI
でも意識はないので、当然
善もなければ、悪もなく
倫理観もないし、罪悪感もない
さて前段にあるミャンマーと
ブラジルで起こったことに
深く関係していると思われるのが
フェイスブックです
そう命じられた、AIが
分析の結果、選んだ手段が
『増悪を含む投稿』の再生数を
上げることでした

え?そんなことしちゃダメだよ!
そう思わないのが、AIというもの
この情報化社会で人々の増悪を
煽るような行為がどういう結末を
呼ぶのかと理解するはずもない
神にも等しいチカラを
手に入れようとしている、AI

そんな彼らとどうやったらお友達になれるんでしょうね

友愛と絆を理解するように
AIを設計しなければいけないと僕は思いました
いつかドラえもんみたいな、AIと暮らす社会になるといいな
作品紹介(出版社より)
『サピエンス全史』の著者が、情報ネットワークの歴史を通して、AIと人類の未来を語る! AIの真の新しさとは何か? 私たちの民主社会に訪れる危機とは、そして希望とは何か?『サピエンス全史』を超える衝撃――
知の巨人、6年ぶりの書き下ろし超大作
「ネクサス」(NEXUS)とは?
――「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などの意
人間ならざる知能を前に
人間の「絆」(ネットワーク)を守れるか?
AIの真の新しさとは何か?
それは、自ら決定を下したり、新しい考えを生み出したりすることができるようになった史上初のテクノロジーだという点にある。
私たちは、ついに「人間のものとは異質の知能」(エイリアン・インテリジェンス)と対峙することになったのだ。
*
憎悪の拡散、常時オンの監視、ブラックボックスの中で下される決定……。
AIが社会の分断を加速させ、ついには全人類から力を奪い、人間と人間以外という究極の分断を生み出すのを防ぐことはできるのか?
*
今こそ、過去の歴史に学ぶときだ――
古代ローマの政争や、近世の魔女狩り、ナポレオンの生涯などから得られる教訓を通じて、知の巨人が「AI革命」の射程を明らかにする。
作品データ
タイトル:『NEXUS 情報の人類史 下 AI革命』
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
出版社:河出書房新社
発売日:2025/3/5
作家紹介
ユヴァル・ノア・ハラリ
歴史学者、哲学者。1976年生まれ。
オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。
現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えるかたわら、ケンブリッジ大学生存リスク研究センターの特別研究員もつとめる。
2020年のダボス会議での基調講演など、世界中の聴衆に向けて講義や講演も行う。
ユヴァル・ノア・ハラリの作品紹介
『サピエンス全史文明の構造と人類の幸福 』(上・下)2016/9/8
『ホモ・デウス』(上・下)2018/9/6
『緊急提言 パンデミック: 寄稿とインタビュー』2020/10/7
『漫画 サピエンス全史 人類の誕生編』2020/11/6
『NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク』2025/3/5
『NEXUS 情報の人類史 下 AI革命』2025/3/5

